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内容説明
怪談はただ単に人を怖がらせる話ではない。語り手の人生が話の中に反映し、それが聞き手の人生と共鳴したとき、初めて新たな恐怖が生まれるのだ。自他共に認める人生の達人が、大人のための怪談の魅力をレクチャー。
目次
第1話 恐怖!トークライブの夜
第2話 暗い部屋のある怖い家
第3話 木原少年の死体のあった日々
第4話 父母の戒め、土地の掟
第5話 「魔」に取り憑かれるということ
第6話 怪談は何を呼び寄せるのか?
第7話 ある日あなたを「気」が襲う
第8話 怪談を嗜む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
39
漫画家・辛酸なめ子さんと怪異蒐集家・木原浩勝さんが、不思議な出来事と怪談についてをゆる〜く話し合う対談集。本当だったら怖くない?というぎりぎりの怪異現象にちょっぴり怖さを感じたり、そういうこと…あるよね。って妙に納得してみたり。ガッツリ怪談ではないため寒気を覚えるまではいかないけれど、興味深い話がたくさん聞けた。子供の頃に遭遇した怪異は人生の絶対経験数が足りないから、何でもないことが怖いと感じてしまうこともあったと思う。でも大人になった今遭遇した怪異は本物だろうなって…。だから今は恐怖体験したら笑えない。2020/08/12
あーびん
27
辛酸なめ子さんのスピリチュアル好きはもともと宇宙人・オカルト好きのお父さんの影響を受けていたそう。一方で、幼い頃の木原少年は死体に異常な興味があり、登校中線路で頭蓋骨がぱっくりと割れた轢死体を見て、そのからっぽの頭の中にぬくもりはあるんだろうか?という好奇心から頭蓋骨の中にこぶしを入れてみたそうな... そんな二人も意外と怖がりで、それぞれの不思議な話や『新耳袋』にまつわる現象についてまったり徒然と語るのだが、どこか話が噛み合っていない感じがすこし笑えた。2020/10/20
ラルル
26
スピリチュアル寄り過ぎる辛酸さんと、不思議な現象に無理矢理理由をつけたい木原さんの、全く噛み合わない対談。2者が両極端過ぎてどちらにも共感出来ず、終始苦笑の一冊でした。2017/11/01
急いで突厥
24
コラムニストの辛酸なめ子さんと新耳袋や九十九怪談の著者木原浩勝氏との怪談についての考察の対談をまとめたレビュー。2015/08/25
ひなにゃんこ
10
★2.5 スピリチュアルに関心の高い辛酸なめ子と、怪談蒐集家の木原浩勝の対談集。怪談が色々語られるのかと思ったけど、違った。心霊や怪異に関心を持つようになった子ども時代の話や、現代のスピリチュアルブームなどについて。スピリチュアルや心霊をすんなり受け入れているなめ子さんと、自ら怪異を体験していても、必ずしも心霊とは結び付けない現実主義の木原さん。どこまでも平行線の会話(笑)。薄くてサラっと読めて特にこれといった内容もなかったような(^-^;)2011/12/02