内容説明
歴史文献の最初から登場する人類の友・ビールは、どんな歩みをたどって今の姿になったのか。これからどう変わっていくのか。元ビール工場長だから書ける“芳醇”な内容は、ビールのうまい季節にうってつけの本格熟成仕込み。
目次
序章 ビール市場に起きた新旋風
第1章 ビールのルーツを探る
第2章 古代オリエントで栄えたビール造り
第3章 ゲルマン人が愛したビール
第4章 ビールがホップと出合う
第5章 中世の醸造所とビール職人
第6章 ラガービールを育てたビール王国
第7章 伝統的なエールを守るイギリス
第8章 近代科学を育てたビール醸造
第9章 ビールの巨人、アメリカン・ラガー
第10章 日本のビール事始め
第11章 ビールが日本の生活に馴染むまで
終章 時代が求めるビールを創る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルヴナン
2
アサヒの人の本。サッポロの人の『ビールの科学』が技術寄りだったのに対し、こっちは歴史寄り。若干素人臭い。2019/07/21
ちゅーば けんじ
2
K社の元工場長が綴る、ビールへの熱い情熱をぎっしり詰め込んだ一冊。素人にもわかりやすいし、読んでいるとビール呑みたくなるし実際何本も呑んだし、こんな工場長に私はなりたい。2016/06/06
ニッポニア
1
ビールの歴史を愛情とたいへんスムースな流れでもって語っていて好感が持てるし、ホップとビールの出会いが劇的な変化をもたらしたとしたら、パンと餡の出会いはいうなれば愛人との出会いにも似てうんぬんかんぬん、ああ、ビール、注いでー!2014/07/23
yutusbochan(yasuhiko.utsubo)
1
著者はキリンビールの研究職出身の元常務。ビールは古代オリエントの時代、紀元前3000年の頃から始まったとか、中世のヨーロッパでは食事代わりに一日3~5リットルも飲まれていたとか、結構驚く事ばかり、知識の三つにつけるというよりも、慣れ親しんだ大好きなビールのルーツを知る事ができたのは、なんか良かったと思える本でした。2014/01/10
でん@漫画用
1
ビールの歴史やら製造方法やら色々と。時代ごとの製造法の変化と、社会の中での扱いが面白かった。でもホップなしのビールの味は想像できないな。2011/06/15