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内容説明
「『歴史』の原理を踏まえ、それぞれの感性に応じて眺めれば、過去の歴史を形作ってきた先人たちの中に数多くの自分自身の分身を 見つけることが出来る」(「人生の原典」より)。混迷の時代を生き抜く知恵は、わが民族の歴史や日本人らしさを再認識することにこそ隠されている。初めて明かされるエピソード、心沸き立つストーリー展開、独創的な歴史解釈を駆使して自身が影響を受けた人物を大胆に説き明かす全10章。画期的人物論。
目次
日本武尊―自己犠牲に徹した建国の英雄
織田信長―歴史を変えた本能的合理主義者大久保利通―新生日本を創り上げた理の人
広瀬武夫―軍神
岡本太郎―自由と奔放の魅力
賀屋興宣―巨きなリアリスト
横山隆一―小さな巨人
五島昇―本物のダンディ
小林秀雄―無類な自由人間
奥野肇―感性における真の師
人生の原典
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
12
日本武尊の自己犠牲を全うし、日本神話の英雄から始まり、稀代の戦国大名の織田信長、西郷隆盛ほど尊敬されず、銅像一つ建っていない大久保利通、坂の上の雲で日露戦争の軍新であり旅順で玉砕した広瀬武夫、ピカソに唯一認められた日本人芸術家の岡本太郎、戦犯として10年の服役後、政界復帰し、戦前戦後の日本の財務を賄った賀屋興宣、人気漫画家横山隆一、東急グループの2代目総帥後藤昇、文芸評論、考えるヒントの小林秀雄さんに、最後10人目は石原さんの高校時代の美術教師奥野肇さんです。2016/07/26
JUN
10
自分の中では歴史上の人物である川端康成とか、三島由紀夫と接点があった著者の記載が、なんか不思議な感覚だった。2023/12/06
ceskepivo
9
日本武尊と自作の能のシナリオで始まってどうなるかと思ったが、岡本太郎、小林秀雄、そして高校時代の恩師の奥野肇は面白かった。岡本太郎の箇所で「人間はすべて生まれた時は当人そのものでしかないのに、生まれた後の親や周囲の与えるしつけや教育といった後天的な環境がその人間の個性を阻害し画一化し、並みの人間に変えてしまうのだ」とは、現代教育への痛烈な批判。2015/04/20
まなぶ
1
日本武尊・織田信長・大久保利通・広瀬武夫・岡本太郎・賀屋興宣・横山隆一・五島昇・小林秀雄・奥野肇など聞いたことない人も混じっているがその中で印象に残っているのが「賀屋興宣」。本書を読む前、名前も聞いた事なかった。総理候補の話が出たとき「その裁判(東京裁判)のありようが何であろうと犯罪人という名をかぶせられた者は一国の最高指導者としてはふさわしくない、と私はおもってますから」としてあの戦争の責任の一端は自分にあると言う潔さに日本人の良さがあると思う。2020/05/13
hechima1106
1
他人に要求することは出来ないが、やはり自己犠牲の精神は偉大だと思う2019/03/18