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内容説明
ベルリンの壁の崩壊後、世界を席巻した「市場主義」。だが、経済格差や環境破壊を引き起こすなど、欠陥を露呈している。本書では、市場主義の源流に位置するフリードマンの経済思想を、同時代の証言を交えて読み解き、その功罪を明らかにする。第二次大戦後、彼らが勢力を拡大した過程を辿る一方、アメリカの経済思想の多様さにも注意を促す。
目次
第1章 フリードマンの孤独な闘い-主流派経済学に抗して(「選択の自由」を訴え続けた経済学者
歴史の長い貨幣数量説 ほか)
第2章 静かなる時流の変化-「市場の失敗」から「政府の失敗」へ(『経済分析の基礎』
ベトナム戦争 ほか)
第3章 シカゴ学派の勝利?-ベルリンの壁の崩壊(社会主義の崩壊
シュンペーターの資本主義衰退論 ほか)
第4章 フリードマン以前の「シカゴ学派」-F.ナイトの「適度な懐疑主義」(「偉大な新古典派経済学者」ヴァイナー
ダグラスとシュルツ ほか)