内容説明
がん患者の呼気を嗅ぎ分ける犬の秘密や、糖尿病、精神疾患、肝臓病特有の体臭など、病気とにおいの最新研究を初公開!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
19
2009年本。テレビでも見た癌のニオイをかぎ分ける犬、マリーン。ヒトの嗅細胞は約500万個。犬は約2億個。ニオイは学習できる。マヒもする。嗅覚には性差もある。体の中で発生した低分子化合物が、体の隙間から漏れ出ていく。細菌にしろ、病気にしろ、通常とは異なるバランスになったとき、それを手軽に検知できるようにする。ウイルス由来で特異的に、体から染み出る低分子化合物があったとして、それを手軽に検出できれば、などと思った次第。2020/02/29
澄
13
題名にあるニオイと病気の関係は前半の1,2章まで。中盤以降はニオイのメカニズムと実際の体臭に関して。読みやすい内容。口臭、ワキガ臭、足の臭いの対処法(?)あり。色々と参考になる内容があるが、個人的に収穫だったのは動物と人間の食道、気道の構造が違うということ。動物は鼻から肺につながっていて、口は食道につながっていて、肺にはつながっていない。その為、物を食べながら呼吸が出来る。逆に人間は呼吸が出来ない。ということを今の今まで知りませんでした。 というか気にもとめなかったもので、、、m(__)m2015/05/01
yamaneko*
2
病気ごとに身体から決まったニオイが漂う、というのにビックリしました。嗅覚のナゾにせまる一冊。2009/11/19
ともたか
1
加齢臭の発生を防ぐことはできるのでしょうか? 第一に皮脂腺が集中している部位を常に清潔に保つことを 心がけることが肝要だと書いてある。つまりは毛の生えているところを よく洗うこと、そして保湿剤をつけること、これだね。2014/11/07
yakko-kawataka
1
光にはルクス、音にはデシベル といったように、ニオイ以外は測れる単位があり、基準がある。でもニオイにはその基準がない。基準をつくれないことが嗅覚の研究がすすまなかった原因でもある。という記述をよみ、すごく納得。おもしろい!わかりやすい!2013/04/18