内容説明
一族が主催した仮装ダンスパーティで、ぴちぴちの赤い悪魔の扮装をさせられたエミリーは、黒衣の天使に扮した実業家、アントン・ディアズに紹介される。「僕はきみが欲しい」初対面での誘いに驚きながらも、彼の魅力にはあらがえず、エミリーはすぐに恋に落ちた。そして性急なプロポーズののち、挙式を済ませた二人はハネムーンを過ごすために、南フランスへ向かった。だがすばらしい愛の交歓の翌日、アントンは目に憎悪をにじませながら、エミリーと結婚したほんとうの理由を告げた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
15
これは復讐のための結婚といいながらヒロインにメロメロなヒーロー。黙っておこうと思いながらうっかり真相をばらしてしまい、それで結婚生活がうまくいくと思う神経が信じられない。でも結果的にヒロインの行動に振り回されているのが可笑しい。嫉妬や独占欲全開。迷子騒動の時は生涯最大の商談をふいにしたり、嵐の中宝探しで船に乗っていた時は海軍を動かして捜索させたりと恋するお馬鹿さんじゃなければ考えられないような反応をするんだもん。その可愛げにポイントをあげよう。この作家さんはあまり好きじゃないんだけれど、これは楽しかった。2014/10/31
きき
6
珍しく行く行く詐欺じゃなくて本当に家出て行ったヒロイン。誤解といた後の態度もハーレじゃ珍しい強気だった。好きです2016/03/07
やまと
5
勘違いの復讐もの。だけどヒロインにひどい事しても暴言吐いても、初めからヒロイン大好きなのがまるわかりなヒーロー。チョットおバカだけど憎めない2015/05/29
びわ
5
一目惚れで夢中なことに気がつかないで迷走するヒーローが楽しい。あんなこと 告白しても結婚生活が問題ないなんて考えてる傲慢とゆうか無神経さにはびっくりだけど。軍隊使ってでもヒロインを取り戻そうとするのがすごい。愛に溢れたヒーローだったね!ヒロインは芯があってキュートだったな♪2013/02/03
くろうさぎ
3
自分を見失うくらいヒロインの事を好きでたまらないヒーローが何だかんだ言っても愉しい。2010/09/03