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内容説明
もはや読書と出版の復権はありえないのか。「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。
目次
第1章 この不況はどのような不況なのか?(解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況
この大不況はどのように収束されるのか?)
第2章 人類の折り返し点(黒船にやって来られた国の考え方
経済は永遠に発展しうるのか?
歴史はもう停止しているかもしれない
日本と世界の不思議な関係)
終章 「本を読む」ということ(役に立たない「本書のまとめ」
「本を読む」ということ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
212
やや冗長な語り口だったが、読書家が経済を語るというのも新鮮だった。私ももっと勉強して著者のように語れるようになれば面白いなぁと思った。2015/05/18
KAZOO
113
この題名からすると本に関することがかなりのっていると思いましたが、どちらかというと大不況に関する橋本さん自身の考えを書いておられます。バブル崩壊以後の経済状況を橋本さん独自の感性で分析されていて経済評論家とは異なる印象がありました。昔は不況時には本が売れるということもあったようですが最近の状況は異なっていると書かれています。最後にこの時代の本の読み方が書かれています。2015/12/04
kubottar
22
読書論の本かと思いきや、ほとんどは経済論なので注意が必要です。しかしその経済論が面白いのでオススメです。2019/07/20
A.T
22
2009年発行から10年経った今、読む。生きる指針をこの一冊に短絡的に求めたが、答えは「自分で考える」になってしまった。しかし読む前よりは気分は爽快だ。天国の橋本治さん、頑張って考え続けますね。ありがとう。2019/07/09
chie
15
開国以来150年から、2008年に起きたリーマン・ショックまでの日本が辿ってきた道を振り返りながら、経済とは何なのかが繙かれています。国が抱える問題を解消するために個人はどう生きていけば良いのかは、難しすぎる問題だと思いますが、そこを敢えて考えることが行間を読むことになり、これからの思想になっていくのかなと思いました。2019/02/22