内容説明
継母に幽閉されていた蔵から救い出された清水与一郎は、帝都の盗人を取り仕切る“水燕”の屋敷で育った。しかし紆余曲折ののちに、落ち延びるようにして屋敷を去ったのは、1年半前のこと。与一郎がある日、老婆を助けたのを機に、葬り去ったはずの人間関係がふたたび甦る。水燕のあらたな頭領となった藤吉との再会。ふたりの愛憎はどこへ向かうのか――。匂い立つ大正浪漫、大好評第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
25
今市子さんの表紙が非常にマッチしてる作品だった。1巻である東景白波夜話の最後で袂を分かってしまった二人。義父である熊次を決して裏切れない与一郎だと分かっている筈なのに何故あんな行動をとったのか…分かってしまえば藤吉を憎みながらも愛している与一郎、与一郎だけを見つめている藤吉、二人が幸せになって欲しいと願わずにいられない。二人の関係の棘だった義父の熊次が息子に幸せになって欲しいとの言葉を聞き、やっと藤吉への気持ちのままに走り出した与一郎。その後の二人は書かれないと思うが、それがまた余韻に浸って良きかな。2018/03/10
ムック
9
やっと続きを読めた…やっぱりこの世界観好きだな~。すれ違ってしまった与一郎と藤吉、だがある事件をきっかけに再会してしまう。二人の間に漂う何とも言えない空気感が好きだ。何度離れてもこの二人は引き寄せ合う運命なんだろうな。これで本編は終わりなのかなー、せっかくなのでその後のとっておきのラブが読みたかった…。2012/11/06
紅茶あめ
8
前巻と同じく、ものすごい引きで今回も終わるので気持ちの持っていき場に困る。相手の望むものすべてを与えたいと思っている二人。なのに与えられる本人は欲しがってなどいない。しかも与えようとしているものはお互い同じなのだからなんとも切ない。相手の欲しいものをあて推量するくらいなら、自分の欲しいものはこれだと言う厚かましさがあればいいのに、与一郎は遠慮深く、藤吉は言葉が足らず。あとがきで著者曰く、信念のぶつかり合いを書きたいと言っているので閨事は軽め。熊次の言葉を得て走り出した与一郎には幸せになってほしい。2014/01/05
とり
6
続き~。与一郎と藤吉が再び出会い、二人の関係が動き出す。せつない物語だったけど、最後の展開はすごく良かったです。親分の話を聞いて、自分を許すことのできた与一郎がやっと自分の気持ちに素直になれるのかと思うと、ほんとうに良かったね…。今市子さんのイラストも作品にあっていて眼福でした。2012/06/25
しろ
4
熊次かっこいいよ…!あなたは立派な父親だ!与一郎と藤吉、それぞれの葛藤がわかるだけに、背中を押してあげられる熊次の存在は大きかったなぁ。2012/11/24




