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内容説明
人類史上最大の難問「存在とは何か」。本書は、この問題を、読者と一緒に考えていく。深海魚は、海から出たことがないゆえに海を知らないというパラドクスから、問題提起がはじまる。ここから、目に見えるものと見えないもの、存在するものと存在しないもの、死後の世界や宗教にまで話はひろがっていく。専門用語は使わずに、身近なたとえ話を交(まじ)えて説く、世界一わかりやすい哲学書!
目次
深海魚は海を知らない
人間だって「存在を知らない」
でも人間は深海魚よりエライ
科学は現代人にかけられた魔法
科学はあくまでも海の中の知恵
哲学の最後の砦、意識
そもそも意識って何?
でも、けっきょく意識も海の中にある
疑うことは、ゼロに近づくこと
しがらみの網から抜け出すためのエポケー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
34
本書は、「存在とは何か」という哲学史上最も難しいといわれる問題を、いやもしかしたら「人類史上最も難しい」かもしれないこの問題を、読者と一緒に考えていこうというものです。深海魚は、海から出たことがないゆえに海を知らないというパラドクスから、この問題提起がはじまります。ここから、目に見かるものと見えないもの、存在するものと存在しないもの、死後の世界や宗教にも話はひろがっていきます。哲学の専門用語は使わずに、身近なたとえ話を交え本当にわかりやすく書かれています。・・と解説があったが、よくわからなかった本でした。2012/08/10
こん
4
哲学という学問がどこに位置するかが明確に書かれている。たとえも詩的で、さすがだなぁ~と感心した。2009/08/05
さの棒術
3
哲学を「存在とは何か」を思考し続ける学問と位置付けていて、同時に「哲学とは何か」を説いている本。しかし、地球温暖化を未曽有の深刻な危機と書いてしまっているところに著者の科学や自然への理解が薄いことを顕しているように思う。プラトン、カント、ニーチェなどの引用もあり、その先人の偉業が現代でも活きているように書いているが、逆に言えばそれ以降目覚ましい発展が無いことの証左である。一方科学はニュートン、アインシュタイン、ホーキングと現代でも発展し続けている。それを踏まえて哲学とは何かもう一度振り返る必要がある。2016/10/01
nekosuke
3
ウィルスが電子顕微鏡の発明によって発見されたように、未来にOO線(?)が見いだされて、魂が定量もしくは定性分析されるようになったらおもしろいかもと、妄想できた本でした。全体的に易しい言葉で書いてあったので、楽しくさくさく読めました。2012/12/04
しょうこ
2
よく人は、なんかよくわからんふわふわした発言をした時に、哲学的やな〜とか言うけど、そもそも哲学ってなんや?と思って読んだ哲学入門書。哲学は「存在ってなに?」という問いをずーーっと考えて突き詰めた学問らしい。最終的にそれは今現在私たちが生きている世界と深く関わっていることを知ってびっくり。そこに至るまでを、どうやって、どのように、深く関わることになったのか、流れを教えてくれたので分かり易かった。私たちが当たり前に思っていることも、哲学の上に成り立っていると思うと、ほーうまいこと哲学に操られているなという気持2014/04/02