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内容説明
金融危機と世界不況。今日の世界経済は破綻の危機に瀕している。こうなったのはどうしてか。資本主義経済のどこにその原因があるのか。経済の仕組みが手にとるようにわかるマルクス「資本論」入門。
目次
序説 マルクスと『資本論』(『資本論』への歩み;経済学史上のマルクス)
1章 商品・貨幣と資本(資本主義は商品社会;商品をつくる労働の二面性;貨幣の発生とその諸機能;資本とはなにか)
2章 資本主義的生産の解明(労働力―労働者の売る商品;剰余価値の生産;労働賃金の秘密;資本の再生産と蓄積)
3章 資本主義の生成と発展(剰余労働の前史;本源的蓄積;協業による社会的生産;分業とマニュファクチャ)
4章 大工業と労働者(機械制大工業の時代;機械と労働者;失業者の必要性;資本主義のゆくえ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
60
マルクスなんかを読んでいると共産主義で革命を企てる危険人物と見られそうなので、電車の中で布製のブックカバーをして読んでいた。ソビエト共産主義が崩壊し時代錯誤と言われてしまいそうなマルクスだが、「資本論」と題名を聞いただけで直ちに否定するものであってはいけないと思う。食べず嫌いでなく、ひと齧りしてみる事も必要だ。幸い本書は、難解な「資本論」を現代社会に照らし併せながら、平易に解説して下さる。雇用環境の悪化、格差拡大と時勢の中で、暮らし難い現代社会を生き抜く為のヒントが一つ、二つ書き残されているかもしれない。2013/09/21
しょうご
10
正直むずかしかったです。 それでも印象に残るところがあったので良しとします。 物々交換というのは今の世の中ににはなく、モノを一旦お金に換算してそこから考えているというのが印象的でした。 お金の勉強しないといけませんね。2021/04/01
ヴァン
7
マルクス経済学を信奉する著者による『資本論』解説本。資本主義の精緻な分析をしたと言われるマルクスだが、そのあとに訪れるという共産主義の社会については書いてない。資本家によって本来手にする筈の利益を労働者は搾取されている、という独特の理屈はひとつのレトリックだが、それが科学だという主張には数多くの反証がある。いわゆる剰余価値説は今日の経済学は否定する。百年たって決着はついている筈なのだが、自由社会がよほど注意していないと、この経済思想は拡散してしまう。 2017/12/11
Tenouji
6
わかりやすいマルクス。でも労働者の権利に立脚した議論は、今では違和感があるなぁ。今はもっと共犯的というか、システマティックな仕組みとして完成している感じがする。2016/02/06
しお
4
資本論の入門書。資本論を取り上げた書籍は何年かに1回の頻度で読んでいるが、毎回わかったようなわかっていないような、そんな気持ちになる。本書は、マルクスの自然観、貨幣の登場、剰余価値、資本家階級と労働者階級の関係の解説がわかりやすかった。経済格差、分断が進む日本社会は、経済観点からはどのように変貌しようとするだろうか。都会で働くものとしては、都市化度合いに応じて私有の制限(公共有の拡大)をしてほしいなあとは個人的に思います。2022/10/05
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