内容説明
雇用の調整弁として「派遣切り」され、職と住まいを同時に奪われた労働者。20年にわたる規制緩和策と労働政策の失敗が、「多様な働き方」の虚妄を白日のもとに晒した。年越し派遣村はどんな教訓を残したのか。雇用と生活を守るにはどうすればいいか。派遣労働者の問題に一貫して取り組み、「年越し派遣村」を主導した派遣ユニオン書記長による、強欲資本主義との闘いの記録と、日本の雇用再生への提言。
目次
第1章 派遣切り最前線からの報告(派遣村への道;派遣村で出会った労働者たち;派遣切りと闘う)
第2章 実録「日雇い派遣」(日雇い派遣の実態;ワーキングプアの逆襲;日雇い派遣が広がった背景)
第3章 派遣法をどう変えるべきか(労働者派遣の歴史;派遣切りとダンピング;派遣法をどうするか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
派遣という働き方は,本人の選んだ道とは限らない.他の方法がなかったからこそ派遣で働いている人もいる.それなのに,全て本人の責任として考えられている部分もある.しっかりと情報を公開することが,全員が幸せな社会を作るための第一歩となる.2013/02/16
KG
0
09.10読了。★42015/01/02
モモイロチッチ
0
派遣村批判をするならまずは実態を・・・体験はできなくても読んでおく必要がある、と思わせる本。テレビなどではわからない情報も。この立場はつらい。2010/01/28