内容説明
日本でも陪審裁判が行われていた、昭和4年の京都。銀行頭取が殺害され、邸(やしき)に放火される事件が起きた。被告人である頭取の妻の愛人は、無実を主張。ところが、被告側の有力証人が、衆人環視(しゅうじんかんし)の法廷で射殺されてしまった! 廷内にピストルが持ち込まれた形跡はなく、発射音を聞いた者もいない。どんでん返しに次ぐどんでん返し――著者渾身(こんしん)の異色法廷ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
19
☆3.5 ダブル不倫どころかトリプル不倫どころか…? 園代さん一途すぎると思ったのは一瞬のことで、最終的にはなんて激しい女なんだと大いに感心。好きな男のために病弱な18歳の女性の命を利用するなんてなあ。しかしながら本筋よりも裁判官・判事・検察・弁護人の口調がなじめない。30代ですら一人称が「わし」なのは目をつぶるとしても、証人と被告人に対して「お前」「あんた」呼ばわりでタメ語どころか完全に上から語。決めつけ・脅迫・怒鳴りつけ。(続く)2025/08/10
shizu
3
自分は、陪審という制度がやな感じ?なのか昔の法廷のやり方が嫌なのか分からなかったけど、判事や検事の台詞が上からすぎて嫌いだった。語り部の諭す台詞もつまらなく長くて読み飛ばした。今の世には合わないスタンスだけど昭和真っ只中なら受けたのでしょう。2015/06/20
dynabook77
1
戦前に日本で行われていた陪審制度でのミステリー。被告人の南川は無罪なのか有罪なのか?最後まで一気に読了でした。陪審員の的確な尋問も面白い。2016/11/06
Takeshi Tateda
1
大どんでん返しってこの作品の為にある言葉だ! って強く思います。 お話しもダラダラ長くならず纏められ、違和感の前に次の展開へ。 著者の別な作品を又読みたくなるなる(笑)2015/06/12
断食系男子
1
古本屋にて購入後、いつものようにここで読んでる本に登録したら9ユーザーという少なさにびっくりした。内容は第二次世界大戦以前の日本にて、施工されていた陪審制(現在欧米諸国でも使われていて、裁判員制度に近い)の裁判にて起こったミステリー。弁護士と検事の形勢が二転三転し、逆転裁判みたいだった。やったことないけど。現在の裁判と違うところが多々あることや、文体がやや昔であることなどから最初は読みにくいと思ったが、終盤の畳み掛けるような展開はとても面白かった。もっと多くの人に読んでもらいたい作品。2011/06/21
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