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内容説明
短篇傑作集であり、伝奇小説、時代小説、怪異小説、翻案小説のいずれともいえる『雨月物語』九作品を、より深く面白く読むための絶好のガイド。翻案の元となった古典作品をたどりつつ怪異の本質に迫る。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
55
雨月物語の背景を論じた一冊。白峰、仏法僧、青頭巾、それぞれ只事でないくらい魅力的な各編であるが、その背後に隠された秋成の教養を探っていく様は圧巻ですらある。また古典が雨月に与えた影響だけではなく秋成の生涯も共に追い、そのコンプレックスや自負が与えた影響も考察している。本居宣長との対立などは実に面白い。個人的に興味深いのは先行文学との対比と、雨月を支持した近世の文人の所。本書によって雨月物語の魅力が一段と深まったような気がする。貧富論以外ほぼ内容覚えているくらい読み込んだけど、もう一度読んでみたくなった。2015/08/25
みかん。
5
過去に登場した様々な書籍が幽玄の能舞台に立つシテやワキのように登場する。幻想やうつつを扱う本書の文体は硬質で彫琢されている。2023/05/14
みうら
3
上田秋成の孤独な境遇による偏屈さがよく分かった。今まで、有名な序文の「羅貫中や紫式部はあまりに傑作を書いたために酷い目にあった。自分にはそんな事はあるまい…」の下りを単純に秋成の謙遜だと思っていたけど、秋成が指に身体的欠損を抱えていたことで、両作品に雨月物語が匹敵するという自信ともとれる、という事を初めて知った。作品の背後に隠された古典文学や俳諧の暗号、秋成自身の生い立ちなど、怪奇物語として面白い・美しいだけじゃない雨月物語の魅力を知る事が出来た。2012/07/04
七澤
0
雨月物語を現代語訳で読んだ私にはちょっと読みずらかった!2021/07/10
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