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内容説明
景行天皇の皇子で、熊襲を討ち、後に東国を鎮定したといわれる古代史の英雄「ヤマトタケル(日本武尊、倭建命)」。古代史ファンならずとも、その名を知らぬ者はいないだろう。しかし、冷静にこの人物の足跡をたどっていくと、じつに多くの疑問に行き着く。たとえ『日本書紀』の編者が天皇家の歴史を輝かしくさせる意図が働いていたとしてでもある。知られざるヤマトタケルの実像に迫る、渾身の一冊。
目次
第1章 謎めくヤマトタケル(人を喰ったヤマトタケルの名 乱暴な性格を恐れられたヤマトタケル ほか)
第2章 ヤマトタケルと聖徳太子(ヤマトタケルと鬼 童男だったヤマトタケル ほか)
第3章 草薙剣と出雲の謎(草薙剣の謎 祟る草薙剣 祟る出雲神 ほか)
第4章 タケル(武)の王の系譜(ヤマト建国を独りで演じるヤマトタケル 武内宿禰はタケルの内宿禰 ほか)
第5章 ヤマトタケルの正体(歴代天皇の漢風諡号の意味 「武」の諡号を持つ天皇たち ほか)