中公新書<br> カラー版イタリア・ロマネスクへの旅

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中公新書
カラー版イタリア・ロマネスクへの旅

  • 著者名:池田健二【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 中央公論新社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784121019943

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内容説明

華やかなルネサンスの舞台として語られることの多いイタリアは、豊饒なロマネスクの地でもある。白い大理石に包まれたピサやルッカ、黄金のモザイクが輝くムラーノ、ローマ帝国と中世のバシリカが重層するミラノなど、どの都市もロマネスク芸術と共に生き、その歴史を重ねてきた。イタリアの各地方に残る、二四の個性豊かなロマネスク教会を巡る。

目次

第1章 ロンバルディア地方
第2章 エミリア・ロマーニャ地方
第3章 ヴェネト地方
第4章 トスカーナ地方
第5章 ラツィオ地方
第6章 アブルッツォ地方
第7章 プーリア地方
第8章 カンパーニア地方とシチリア島

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

69
各地方ごとにロマネスク系の教会が紹介されています。ムラーノにある教会の1141年に制作されたモザイクで作った孤高な感じのする聖母が印象的。ほかにもモザイクに焦点をあてたオートランドにある教会などもあり、モザイク好きは必見の価値がありそう。また、ピサは斜塔よりも大聖堂が良さそうに思う。最後に『用語解説』があり親切。 2019/11/14

Nat

30
カラー写真満載でとても良かった。ムラーノのさみしげな『孤独な聖母』、トルチエッロの『美しき聖母』のモザイクが素敵。ピサやルッカ、カンパーニア地方やシチリア島。他にも心惹かれる教会ばかりだった。2021/03/26

ろべると

9
フランスと違って、イタリアのロマネスク教会が地味な存在であるのは仕方ない。どうしたってローマ帝国とルネサンスが圧倒的すぎて、その間に埋没するのはやむを得ない。また聖堂の外観からは一見ルネサンス期の建造物と見間違えるところもある。しかしその内部や、特に柱頭の彫刻などは紛れもなくロマネスクだ。トルチェルロ島の聖母など、ビザンチンに通じるものがあるのも興味深い。ローマ帝国の分裂と滅亡で暗黒の時代に入ったイタリアだが、まごうことなくカトリックの信仰が受け継がれてきたことを証明しているようだ。2022/07/29

中島直人

9
イタリアワイン飲みながら読了〜近いうちに行ってみよう。でも、幾つ行けるかなと。。。2015/09/22

マカロニ マカロン

8
個人の感想です:B。イエズス会の反宗教改革運動を調べている時に、ローマのサン・ティニャーツィオ聖堂の天井画とか見て、イタリアの教会に興味を持った。この本はバロックの後のロマネスク様式の教会を紹介している。日本で言えば、平安~鎌倉時代に当たるが、ゲルマン人の侵入やイスラム教徒の侵攻、十字軍の遠征などにより色々な文化が入り混じった様式が見られる。この時期はキリスト教の興隆期に当たり、宗教的な装飾、絵画も多い。どっしりとした安定感、重厚感に対して装飾の浮彫や壁画はプリミティブでユーモラスな表情に富んでいる。2017/10/25

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