内容説明
現場検証中、爆発事故に巻き込まれたNY市警鑑識課員ダグラス5世。目が覚めた彼を取り囲んでいたのは、今や博物館や映画でしか見ないガス灯に古い方のドレスを着た看護婦──そこは19世紀末のニューヨークだった。どうやら高祖父の体に意識が入ってしまったらしい。混乱の中、警官ルイスと知り合った彼は、この時代には確立していない鑑識技術を捜査に持ち込み、注目を集めることに……。果たして5世は元の世界に戻れるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春々音(すずね)
3
「2007年、科学捜査班で働くダクラスは爆発に事故に巻き込まれ、意識だけ過去に飛ばされ、1897年の同名で瓜二つの曽祖父として過ごすことに。そんな中、不可解な連続殺人事件がおこり、鑑識での知識を元に事件解決を試みるダグラスだったが…」どっちかというとミステリ、でもそっちに力割きすぎて、物語の重要な部分であるはずの、ダグラスとルイスの友情エピソードがあまりなく、後半の動機部分の説得力がないのが残念。2010/02/17
みゃお
2
お久しぶりの柏枝真郷氏。 図書館で再開とは。 NYの警察を舞台に過去を旅する(再読)。 やっぱり好きだなぁ。このリズム感というか。 ちょっと懐かしくなってしまった。2023/01/29
水上つた
2
初読みの作家さん。街の描写とか丁寧だったけど、なんか丁寧すぎて、読むのに時間がかかってしまいました。2017/12/10
カササギ
2
面白かった! タイムパラドックス物は、中途半端なルールを設定されると、設定の穴が気になって話を楽しめなくなるが、これは素直に読めた。もちろん、推理物としても面白かった。1冊で終わってしまうのが勿体無い。2009/04/26
ゆう
1
1897年の描写が丁寧なので、この時代に暮らしていたらどうだっただろう? という、脳内ホームステイみたいな感じが味わえます。この時代の風俗に興味があって読み始めたので満足。楽しかったー。漠然と19世紀に憧れがあったけど、実際に暮らすとなったら家事ひとつとっても重労働だったでしょうね。筋はシンプル、キャラクターたちは基本善人で堅実なのも、ハラハラしたりはしませんが、安心して読める感じで良かったです。2013/10/15