内容説明
裏金融の道に生きて十数年、ＪＲ神田駅前に裏の金融店を構える伊崎正光。彼の店を訪れる客は、銀行員、リーマン、大学教授、水商売・風俗嬢、お堅い公務員など多種多様――。借りてくれる人間はみな、大事なお客様。ただしそれはきちんと返済してくれている場合のみ。貸金不払者延滞者に対しては、彼なりの非情なやり方で。そんな時、借り手で不良警官の成尾が厄介ごとに巻き込まれる。圧倒的リアリティで社会の暗部を抉り出す強烈なピカレスク長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
44
裏の金融店を構える主人公の伊崎正光。彼の店を訪れる客は多種多様な人々が。そんな中で、借り手で不良警官の成尾が厄介事に巻き込まれる。もう少し借金取りの取立ての話かと思っていたが、う～ん今一つ視点が違っていたような。もう少し裏金融としてのダークな世界が描かれていても面白かったのではと思った作品だった。☆★★★★2019/12/14
関白亭主
1
この作者の本は初読です。物語としてはスピーディー面白いし、主人公のキャラ設定もしっかりしている。だが対峙する人物(うどん屋)の扱いが弱いし展開力を演出する為かラストが拍子抜けした･･･。全体の纏まりはこぎみ良いので惜しいかな。是非別の作品を読んでみたい作者です。2011/06/21
のんきゃも
1
神田の駅前に裏の金融店を構える主人公、多種多様な借り手、そして不払いの客には非情な手段も!そして厄介事に巻き込まれちゃう!話はとんとんとリアルに進んでいき面白い！電車を乗り過ごしてしまうほど夢中で読んでしまった。大久保さんは借金絡みの本をいくつか出してるが、賞金屋も面白かったしもっと小説を書いて欲しい！2010/04/02
はっか
1
こんな世界もあるのか。実際、借金の取り立てが、身の回りに起こったらものすごく嫌だけど、物語として読むのであれば、それだけではないので、スピーディで面白かった。2010/03/23
四面楚歌
0
街金屋とそこでお金を借りる警官を中心に事件が展開される内容。もともとミナミの帝王なども好きなので吸い込まれるように読み出したが、最終章はあまりを見ごたえもなくさくっと終わった。最後もう少し面白い展開があればよかったのに。2022/02/03
