二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

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二十歳の原点序章 [新装版] 十七歳から十九歳の日記

  • 著者名:高野悦子【著】
  • 価格 ¥1,366(本体¥1,242)
  • カンゼン(2014/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862550316

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内容説明

本書は1970年代に若者たちの間でベストセラーとなった高野悦子著『二十歳の原点』三部作の『二十歳の原点序章』新装版です。二十歳と6か月で、その生涯を自ら閉じた著者が大学受験を間近に控えた高校3年生の冬(十七歳)から都での大学2年の冬(十九歳)までの青春時代を綴った日記です。若さゆえのさまざまな悩みを抱えながらも、精一杯に日々を生きるその姿は、時代を超えて、私たちの心に大切な何かを問いかけてきます。痛々しいまでの純粋さとは、普遍性を持った文学的なテーマであることを思い出させてくれるはずです。新装版は、当時の時代背景を知らない世代にも読みやすいように一部脚注を付しています。また、著者が実際に日記を綴っていた大学ノートが横書きであったことを考え、より“個人の日記”という雰囲気を感じていただくために横書きの文字組デザインに変更しています。帯の推薦文は「他人のBLOGを読む前に、この青春の記録を読むべきだ!――中村 航」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

20
30数年ぶりの再読。多感で繊細で独善的で理想的で怠惰で情緒的な青春時代は、誰にでもある。その時代は往々にして高い理想と人間的な欲望の狭間で思い悩み、あてもなく彷徨する。本書の中に繰り返し登場する、新たな決意と一転しての諦めの場面は、同じところをぐるぐると回り続け、次第に疲弊していくリングワンダリングを連想させる。はたして高野悦子はそうして出口を見失っていったのか。死の直前を記した『二十歳の原点』よりも本書『~序章』にこそ、高野悦子の苦悩の原点が見て取れるように思う。2013/12/07

LNGMN

11
『原点』から遡り、高校3年冬の大学受験から大学2年冬まで、2年間の日記。他者との繋がりや理解を求めながらも社会と相容れることができぬ寂しさ。その要因を自身の未熟さだと断じる高野の純粋さが、「自己否定からの自己変革」として学生運動に身を投じるベースになったのだと感じた。2024/12/02

活字の旅遊人

7
それで僕も日記をつけたりはしたんだよな。

あさぎ

6
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。」の一文が有名すぎる日記『二十歳の原点』。冒頭一文が鋭くて完成度が高すぎるので、彼女をつい一般的な大学生とは違う、特異な存在であるイメージを受ける。でもこの序章を読む限り、彼女もまた私と変わらず、自分のぐうたらさに日々いらっとしたり開き直ったりしながら過ごし、空気ばかり読んで他人に迎合する自分をたまに嫌に思う、ごく普通の大学生だ。学生闘争という時代背景こそあれど、彼女の姿は性別学校を問わず、多くの学生のなかにちょっとずつあるのだと思う。2011/02/11

conegi

4
立命館入学から学生運動、ワンダーフォーゲルに青春を燃やした著者。日記の内容は段々と死を意識したものが見え隠れしている。理想を置き、それに到達出来ない自分への批判。読んでると不安になってくる。もし、著者が冷静な気持ちで日記を読み返す時間があれば、自分の気持ちの危うさを感じ、方向を修正する事が出来たのではないか?と感じる。日記は良くも悪くも気持ちを素直に表現する。2021/08/01

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