内容説明
世界が急激に変わりつつあるのに、古い価値観にしがみついていては生きにくくなるばかり。ほんの少し、アタマを切り替えてみる。その軌道修正がやがて大きな方向転換をもたらすのだ――。「ポジティブシンキングは落ち込みのもと」「働き盛りに目標値を下げてみる」「節制は心にも身体にも悪い」「年をとったら浪費しよう」など幅広い視点から、現代日本の長寿社会に適した発想の転換を提案する!
目次
1 心にいい考え方を身につける
2 変節漢は長生きできる
3 節制は心にも身体にも悪い
4 年をとったら浪費しよう
5 年をとるほど頭をよくする方法
6 恥と厳しさを知る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビイーン
16
和田秀樹さんの本は他も含めて結構参考にしている。「認知的複雑性」なる言葉は勉強になりました。2016/08/15
トダ―・オートマタ
6
基本的に中高年以降の人に対して書いた本なのかな。 心にいい考え方をするというテーマなのだが、 いろんなことを書いていると思った。 日本では確かに初志貫徹しないといけないような雰囲気があるが そのようなことはなかなかできないし 意見を変えることは許されないような雰囲気があると思う。 学校の問題については、学校に警察とかを関わらすのは同意する。2011/12/02
おおにし
6
突飛もないことを言っていると感じる人もいるかもしれないが、私は和田さんの言っていることに結構シックリと来た。例えば「孤独死と言われるような死に方の中には、実は「ピンピンコロリ」の典型が多くあるはずです。」という意見には賛成。独居老人を家族から見捨てられた悲しい老人と単眼的にとらえることは間違っていると思う。このように今までに刷り込まれてきた古い価値観を一度リセットして、少し不真面目っぽく自分の生き方を軌道修正する、それが高齢化社会を生きやすくするコツなのだそうだ。確かにその通りだと納得。2011/11/14
Humbaba
6
人は変わるものである.初志貫徹というのはたしかに格好がいい.しかし,それが賞賛されるのは成功した時だけである.予定通り物事が運ぶことばかりではないのだから,変更を恐れず,無理をしないで生きることも良いのではないだろうか.2011/06/10
Humbaba
6
人は理想を持って生きている.たしかにそれによって人生にメリハリを付けることができる.しかし,その理想はほんとうに正しいのだろうか.そして,理想を追い続ける人生は幸福だろうか.まずはそこを考えなおしてみれば,今までよりもより簡単に生きられる様になるだろう.2011/02/06