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内容説明
「作家」という職業とはどういったものか? 原稿の締め切りから編集者との付き合いなど、知られざる「作家」という生き方を紹介した異色の作家論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
34
表題は『作家とは何か』だが、中身は「森村誠一とは何か」という内容である。伝説的人物や同世代の作家については若干の記述があるが、作品のためには取材を厭わないという割には、作家について改めて調べたような形跡はなく、そもそも自分以外の作家について、事実に基づいた考察を述べようとしていない。だから森村誠一という作家を知らなかったり、知っていても作品を読んだことな無い方には薦めない。しかし偉大な実績を残している方なので、顔も思い浮かばないような方の書いた「小説の書き方」とは一線を画す作家道とも言える内容である。2020/08/23
リズ
10
作家としての精神力、とても強いメンタルを持っていると感じました。客層を分析していて年齢、正確、購入方法などから、多面的に分析していました。仲間に恵まれていて人脈も豊富な人生。作家として人生桜花してますね。小説よりも面白く読めました。2014/04/16
getsuki
3
二冊同時発売とは知らずに、実践編から読んでしまった自分は間抜けwそれはさて置いて、作家とはどんなものかについて語っている一冊。しかし、著者本人の経験談がいちばん面白く読めたのはいいのか悪いのか……?2014/08/08
寝落ち6段
3
森村誠一が語る「小説家の心得」。小説家を色々な面から分析し、それだけではなく編集者や読者なども分析しているので、一読の価値は大きい。著者の思い出が深いのか、度々『悪魔の飽食』の話が出てくる。自分も読んだが、内容が凄惨だった。作家の心構えの一つに、文責がある。作家としての悲喜交々を通過してきた大作家の経験談は一味違う。2014/04/02
tan_keikei
3
作家や編集者を分類し研究しているのも面白いけれど、ご本人のエピソードがやっぱり面白い「最近では腰が重くなったが、六十代前半ごろまでは夜間でも近所に火事があると自転車を駆って見に行った」ってすごい…。「悪魔の飽食」出版後戦争犯罪を明らかにされることを好まない団体から攻撃され、外出時防弾チョッキを着用してたことを回想しながら当時の誹謗中傷や落書きの記録をとっておかなかったことを悔やんでいる。こういうのもネタにしてこそ小説家なんだなあなあとしみじみ思いました。2013/08/27