内容説明
甘くて切ない、35のちいさな恋の物語
「あえか」「紐帯」「那由他」「玉響」…耳にしたことはあるけれど、意味がよくわからない日本語。たとえば、「赤心」とは「偽りのない心」のこと。「一曲」とは「ちょっとすねる」こと。言葉の意味をひもといてみると、そこには恋人たちの何気ない日常の瞬間が溢れている。日本語の美しい響きと甘く切ない恋心が堪能できる35のショートストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
213
日本語の多彩な表情を紹介。言葉には物語がある。「紐帯」「相生」「僥倖」「那由他」「帰趨」など恋の話で言葉を表現。時間をかけて読みたい一冊。残念なことに、現代人の語彙は先人と比較すると貧しい。これは文化の縮小再生産なのか?危機感を持っている人はどれだけいるだろう。次の世代に文化を伝えよう!本書はNHKでドラマ化された。作者の小山は映画「おくりびと」の脚本、「くまモン」のスローガンデザインを考案。「カノッサの屈辱」や「料理の鉄人」の構成。京都造形芸術大学の副学長でもある。梅雨の六月、本を読もう!言葉を知ろう!2019/06/01
匠
205
まず全ページの縁取りが表紙と色違いのチェック柄なことに嬉しくなった。ページデザインにこだわりがある本って大好きだ。そしてこれはエッセイでも小説でもなく、ポエムとも違う。日本にはこんな難しい漢字を使った言葉がこんなにあるのかってそれも驚くのだけど、その言葉の意味から作者がイメージした恋する35篇の光景、エピソードに共感したり笑ったり、胸がキュウ~っとなったりする。どれかはあえて書かないでおくけど、5つほど自分と全く同じ経験が書かれててドキッとした。さりげない挿絵もいい。1つ1つゆっくりまたいつか味わいたい。2014/07/29
やすらぎ
195
「刹那」その言葉との偶然の出合いから日本語は美しく、恋の華やかさを飾る言語だと閃いた。恋する日本語35の小さな物語を所収。「喃喃」公園を散歩していたら…「泥む」予感はするんだけど…「番い」寄り添っていてほしい…「焔」我慢できなくてつい…「時雨心地」また会えるからさ…「夕轟」夜が待ち遠しい時もある…「僥倖」飾らない優しさ、ありがとう…「転た」って何かしら…「客愁・恋水・忘れ種」さようなら。悔しいけれど少しだけ元気になれたかな。…「涵養・赤心・気宇」憧れの心持ち。…是非本書をゆっくりと咀嚼してご堪能ください。2021/12/04
❁かな❁
194
とっても素敵で可愛い作品♡先日オフ会で紹介してもらって、その場で少し読ませてもらい、キュンときてコレは好みだなと思い、すぐ図書館で借りて来ました!物語性を秘めた言葉をピックアップして、その意味を調べて解釈し素敵な35の小さな物語を書かれています♪普段使わないような言葉もありますが、どれも日本語の優しさや素敵さに溢れています。小山薫堂さんの解釈が素敵でとても可愛い恋のお話になっています(´▽`*)可愛いシンプルなイラストもあり、表紙のチェック柄が中にも描かれていて可愛いです★とってもオススメ♡2014/06/25
宵待草
174
小山薫堂が編んだ、とても麗しい本です。 あとがきに『日本語とは、恋するために生まれた言語なのだ』と云う一文にとても心惹かれる! 『文献の片っ端から、物語性を秘めた日本語をリストアップしました。そしてその言葉の意味を自分なりに解釈し、イメージを膨らませて、35の小さな物語をつくりました。』とあり、、、どのショートストーリーも各々の言の葉に相応しく紡がれ、流石だなぁ~!と読了しました。 装幀が着物好きな私には嬉しい『八重山上布の地紋』が使用されて居て、此の日本語の語彙の美しい一冊を、、、コメントへ続く 2021/05/24
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