内容説明
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ふと気がつけば、30代。独身、子どもなし。でも、彼がいなくても、これといって不自由は感じない。-世間でおひとりさまと呼ばれる女性たちの心の揺れや、勝ち組既婚女性の、幸せとは程遠い結婚生活を描いた6つの切ないショートストーリー。「買うと結婚できないと言われながらも、勢いでマンション購入に踏み切った女」「浮気が絶えないダンナの元を飛び出してきた親友とその息子を養うことに生きがいを感じる女」「同窓会で忘れられない人の存在に気づいた女」…。女性の心の奥に潜む湿った部分を抉り出しながらも、アラフォー世代の共感を呼ぶ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
54
良い短編集だった。檀上りく氏は初読だったが非常に楽しめた。正義の味方とかGOTOHELLとか少しホラーっぽい感じで読めたけど水玉少女が一番印象的だった。誰も覚えていない小学校の時の幻の友達サトミのお話。お母さんも見てないし脳内の友達なのかなと読み手の自分も考えたけど文中にもそれを示唆されてるし、じゃあ違うよなあ、オカルト的なオチはやだなと思ってたからオチにはスッキリ納得。ラストのアンとサトミの3人の姿を想像したらとてもゾクゾクした。気持ち良かった(^_^)★★★★☆2018/07/29
うさっち
19
30代女性が主人公の短編集。浮気夫への復讐を描いた「GO TO HELL」の奥さんが凄い(^^;)あんなことされたら絶対にまた浮気しようとは思わない。2016/02/09
すみっちょ
3
どれも面白かったですが、水玉少女が特に好きです。大人になって色々腑に落ちることが現実社会でもたくさんありますが、このお話ではそれが「あぁそういうことだったのか」とすごく自然に思えました。爽やかな気持ちになりました。2013/10/30
かおりっち
3
GO TO HELLが面白かった。初の作家さん。読みやすかった。2014/11/21
miu
2
ふと気がつけば、三十代。そんな言葉に惹かれ読んだ。せつないショートストーリー、幸せの形はそれぞれなんですね。2012/04/15