内容説明
占領時代の台湾。広大な不毛の大地に、60万人の命を支える東洋一のダムを造り、多くの農民に恩恵をもたらした技師・八田與一の壮大な物語。
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目次
夢に賭ける
土木技師への道
麗しの島・台湾へ
外代樹との結婚
東洋一のダム計画
ダム先進国・アメリカへ
一〇年がかりの大工事
烏山頭に誕生したダムの街
地球を半周する給排水路
神の与えた水
勅任技師・八田與一
海南島視察
朝鮮・満州・中華民国を視察
與一の殉職
終戦―外代樹の死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
226
【ダム部課題本】まずは、この本の存在を教えてくれたダム部の副部長と、日本から送ってくれた友人に感謝。まさに私が読みたかった本、どストライクでした。夏の訪台前に読みたかったような気もするが、いや今だからこそ頭に沁みこんできたのかも。技術に命をかけた男と、それを陰で支えた妻。ダム造りの技術内容も、難しいなりに頑張って読みました。掘削工事の息の詰まるような緊迫感、そして多数の犠牲者を出した大事故...ものすごいリアリティに圧倒されて読了。日本人はもっと、八田先生の偉業を知るべきです。2016/09/11
ヘタ
11
感動した。八田與一氏、半端ないって。工事の道具を買ってくることからやらなければならなかった。大変なことです。予算の大半を利害関係者が負うたらしい。このなかには台湾人も多くいらしたことでしょう。ソトからきた支配者による未知のわけわからないハコものに大金をだした方々の進取の気性に頭が下がります。2020/04/26
yyrn
3
日本統治時代に日本人技師らが建造した巨大ダムがいまでも現役で台湾の農業を支えていることに驚きを覚える。一度台湾に行ってみたい。 2013/05/25