内容説明
将軍の実子・立石家良に、自らの家臣を殺されたことを知った鹿之介は、妖艶な女忍・るいと共に、仇討ちに乗り出す。だが、敵には、諸藩から恐れられる指南番率いる八剣士が仕えていた。凄絶な攻防が繰り返される中、家良の背後に潜む巨悪が巡らせた陰謀が明らかになっていく……。るいは愛する鹿之介を護ることができるのか。空前の時代活劇第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トマシーナ
2
ドラマか劇画を観ているような内容で、普段の森村誠一のサスペンスとは違ったタッチが面白く、時々飛び交うカタカナルビが微笑ましい。女忍るいの活躍がかっこいい。が、えっ?ここで終わり?それはないでしょう、これからっていう所で。続編があるのか?2020/11/21
ひつじパパ
1
鹿之助は女忍るいとの愛情ではなく、同志として己れの宿命と戦っていく、と決意できたことは凄い事だと思う。榊意忠・無嗅衆との対決。敵は手強いが、これからどう戦勢が変わるかわからない。その結果いかんによっては、板倉と榊、大奥との戦力バランスが変化するかはわからない。そうした激変の中で、強く勝つことを意識して、宿命を使命に変えて生きて欲しいと思う。2020/07/22
Rachel
1
森村さんの時代物は初めて。通い枕にコールガール、観念能力にテレポーテーション、後ろ盾にタニマチ、性醜事にセックススキャンダルなどなどカタカナでルビがふってあるのがおもしろかった。彼の作風なのかしら。他のも読んで確かめたくなる。2016/01/07