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内容説明
自分の好きな世界に没頭しすぎて、極端な行動に走りやすい「理系バカ」。一方で、他人の情報を鵜呑みにして、その場の空気に流されやすい「文系バカ」。彼らの行動パターンから見えてくる思考の偏りとは? 本書では「文系」「理系」という垣根をとっぱらった、バランスのとれた知性のあり方を考える。前半では「理系バカ」「文系バカ」の事例を、ユーモアを交えて紹介。例えば、文系バカの典型タイプとして「取扱説明書は困った時にしか読まない」「ダイエットのためにカロリーオフ飲料をガブ飲みする」等々。一方の理系バカは「できれば他人と深く関わらないで生きてゆきたい」「新型商品を買うために徹夜して並ぶ」「意外とオカルトにハマりやすい」等々。あなたはどちらのタイプか? 後半は、特に理科離れが著しい日本の現状を警告。教育、政治、メディアにおける科学の啓蒙について具体策を提案する。二つの世界を渡り歩く著者だからこそ知っている「文理融合センス」の磨き方。
目次
序章 「理系」「文系」って、そもそも何だ?
第1章 こんなタイプが「理系バカ」「文系バカ」!?(「文系バカ」と呼ばれる10の事例 「理系バカ」と呼ばれる10の事例)
第2章 理系と文系、どっちがトク?
第3章 日本は理系人間が育ちにくいのか?
第4章 「理系センス」がある人はどこが違うのか?
第5章 文理融合センスを磨く5カ条
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
91
ブックオフで購入。 文系バカの項目にも理系バカの項目にもギクっとする私。心の奥では「いずれ森羅万象ほぼほぼすべてを科学で解明できる日がくる」なんて思っていますし、物理(とくに電気関係)は中学の時に苦手意識を持ってしまっていますし…。 ガッチガチの理系中国にお役所からマスコミまで物理数学大嫌いの日本。どっちも怖いなぁ。 日本のメディア内が生態系が崩壊するとどうなるかを知らなかったり、書店員が数学書をそのまま突き返す話は読んでいてぞっとしました。そりゃー昨日の図書館リサイクル市で微分本選ばなかった私ですけど。2025/03/10
佐島楓
67
最初こそ腹が立つような極論が並ぶが、我慢して読んでいるとだんだん面白くなってくる。特に受験勉強の弊害やそれによる理系志望者の減少には「ごもっとも!」と思った。2016/02/23
がたやぴん
62
今迄に出逢った新書の中では格段に身になった。題名に惹かれ手に取った自分のセンスを褒めたい。内容は当然の事を書いているのだが耳が痛い。理系文系と割り切らずバランスが必要。著者も理系バカなので文系バカに向けた部分が多目な気はする。文系バカには特にオススメ。理系バカにも得られるものは確実にあるはず。自分が未だ、理系寄りのバランス派だと自負できるには至っていないことが確認できた。響いた一文はコレ。「古典には、ほんの短い文章の中に感情が凝縮されているため、知っていると表現力が豊かになる。」源氏物語でも読むかな。2015/09/10
Miyoshi Hirotaka
55
理系・文系の区別は教育コストによる分類が起源。高コストが理系、低コストが文系。さらに、富国強兵、殖産興業が結びつき、学問が変質した。科学は工学と結びつき、役に立つものとそうでないものに分類された。さらに百年後、文理の選択は、数学の得手、不得手に大きく依存。このため、世論形成に影響を持つメディアに文系が集中し、原発や環境問題のような理系リテラシーが必要な報道で世論をミスリードする弊害が目立つ。これまでのわが国の科学技術分野での貢献は教育遺産の食いつぶし。真の科学技術立国に必要なのは文理融合のリテラシーだ。2014/02/22
Lee Dragon
51
前半は、世でいう文系人間、理系人間の典型例を紹介しています。この本の趣旨は、その分類分け自体がナンセンスでどちらも感覚も身につけておくべきだという事を説いています。私自身も、この分類分けはあまり意味がないと思っていて、得意不得意や得手不得手はあってもどちらも触れておいた方が良いと思っています。理解できない≠必要ない なのです。とは言え、この理系バカの項目には結構当てはまることが多くて、教育の影響の大きさを身につまされました笑。これからの日本の教育や科学に関して危機を抱かせる内容でもありました。面白かった。2016/10/23
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