内容説明
都立広尾、京大、埼玉医大、東京女子医大、慈恵医大……有名病院で相次ぐ医療事故を朝日新聞医療記者が徹底追究。知られざる真相を暴き再発防止策を提言し、パロマ湯沸かし器や時津風部屋事件から死因究明の難しさを浮き彫りに。
目次
第1章 遺族の願い、医療者の思い―京都大学病院エタノール誤注入事故
第2章 真相を求めて
第3章 モデルになった事故調査
第4章 否定された内部調査報告書―東京女子医科大学病院心臓手術事故
第5章 医師逮捕の衝撃―福島県立大野病院事件
第6章 医療事故から身を守るには
第7章 医療事故調査の課題
第8章 遺族の執念―パロマ社製ガス湯沸かし器CO中毒事故
第9章 「病死」が一転「傷害致死」へ―大相撲力士傷害致死事件
第10章 日本の死因究明の問題点
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーナナ
1
医者「貴方は現場を分かっていない!」患者「お前は現実を分かっていない!」(元ネタ:FF13)2010/07/10
tecchan
0
近年各地で話題となった様々な医療事故、例えば、都立広尾病院薬剤取り違え事故、東京女子医大心臓手術事故、大野病院産科医師逮捕などを取り上げて、その原因・安全対策を考える。 医療は、医師に精神的、身体的に過酷な労働を課しており、本当に大変な職場だと思うけれど、かけがえのない人の命を医療ミスで失うこともあってはならない。事故の再発防止のため、医療機関側だけでなく、私達一人一人が利口になる必要があろう。2017/02/07
すすぎ
0
図書館で立ち読み。センセーショナルな書き方がされているが、なぜ事故が繰り返されるのか、防ぐための対策はどうするかなど、建設的かつ専門的な議論はなされていないと感じた。だから立ち読み。2015/01/17
かめかめ
0
うーん、重い内容の本です。 医療への不信感を募らせた事例がいくつか紹介されています。極々少数の医師が、とんでもないことをしたために、医師・医療者全体が悪者になっています。 多くの正直な医師にとっては迷惑なことです。 昔は医療者へは「感謝の気持ち」があったのに、今では「監視の目」があるようです。 医療者も大変な時代になってきました。 政権交代で、医療や福祉を重点政策にする時代が来るでしょうか?(今までは、医療や福祉に対しては予算と人員が削減されて困っていましたが、さて、どうなるのかな?)2009/11/05
オカヤン
0
医療事故を取材した記録。京大のエタノール誤注入、都立広尾病院の薬剤取り替え事故の詳細。また、モデルとなった調査の例として、名古屋大学病院の腹腔鏡下手術の事故が紹介。良い対応は、逃げないごまかさない。外部の専門家を入れた調査委員会を作って集中的な調査で一定期間に、結論を出す。患者側に、逐一説明し意思疎通を図る。原因と防止策を共有する。社会への説明責任を果たし、他の医療機関に役立つ情報を発信する。解剖についても、司法解剖、病理解剖、行政解剖がある。。病床100床あたりの医師数(2002年)日本13.7人、ドイ2012/12/22
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