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内容説明
美しい金緑色の蛇に恋した大学生アンゼルムスは非現実の世界に足を踏み入れていくが……代表的メールヘン「黄金の壺」。17世紀のパリで、天才的な職人が手がけた宝石を所有する貴族たちがつぎつぎと襲われる事件。ようやく逮捕された犯人は意外な人物だった。推理小説の嚆矢ともいえる「マドモワゼル・ド・スキュデリ」。画家で音楽家でもある鬼才ホフマンの多面的な魅力が味わえる4篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
53
200年前に書かれたと思うと、凄いとしかいいようがありません。またまた初めましてな偉大なるホフマンさんに古典新訳文庫で出会えました。「黄金の壺」は非現実的な世界へ引きずりこまれてしまい殆ど迷子になったかのような状態にさせられましたが、不思議な感覚が魅力的でした。「マドモアゼル・ド・スキュデリ」はミステリーなので入りやすかったです。でも、この本は人を選ぶかも知れないので、誰にでもおススメは出来ないだろうなぁ。2012/05/08
巨峰
51
「マドモワゼル・ド・スキュデリ」が一番面白かった。ルイ14世治世下の魔都パリ。強盗、殺人、そして毒殺。悪の蔓延る現世で期せずして連続殺人犯たちと対峙するは、国王の信頼厚いスキュデリ夫人。「クライスレリアリーナ」は後にシューマンがこれをもとにピアノの名曲を作ったことで有名な音楽小説。翻訳が抜粋であることが残念。「ドン・ファン」はモーツアルトの傑作オペラ「ドンジョバンニ」が上演されている劇場が舞台。2015/10/18
みっぴー
45
ホフマンの物語の主人公って、不思議の国のアリスがそのまんま大きくなったような感じがします。空想が膨らみすぎて、徐々に狂気を孕んでいくのがホフマンのスタイルのようです。今回は人形ではなく、蛇に恋した模様。自分と同じ人間に恋が出来ないのでしょうか…(*_*)と思っていたら、『マドモアゼル~』は、凄くまともな話でビックリ!良質な古典ミステリーです。どこまでも得体の知れない作家ホフマン。解説に"マルチタレント"と書かれていたことに納得です。2017/03/23
KAZOO
42
黄金の壷は昔岩波で読んだ覚えがあります。ただ非常に現代的でわかりやすくなっています。「モモ」などを訳している大島さんだからでしょうか?「マドモアゼル・スキュデリ」も楽しく読みました。「クライスレリアーナ」は全文を読みたい気がしました。ホフマンという人は多彩な作家ですね。2014/11/17
藤月はな(灯れ松明の火)
38
題名ともなった2作品は岩波文庫で既読。「ドン・ファン」はオペラ批評からの芸術美を昇華させたかと思いきや、まさかのオチに口が開きました。そして音楽の絡んだ謎めいた「クライスレリアーナ」は面白そうなのに抜粋なのが返す返すも残念です・゜・(ノД`)・゜・2014/02/06
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