光文社古典新訳文庫<br> 黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

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光文社古典新訳文庫
黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

  • 著者名:ホフマン/大島かおり
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334751777

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内容説明

美しい金緑色の蛇に恋した大学生アンゼルムスは非現実の世界に足を踏み入れていくが……代表的メールヘン「黄金の壺」。17世紀のパリで、天才的な職人が手がけた宝石を所有する貴族たちがつぎつぎと襲われる事件。ようやく逮捕された犯人は意外な人物だった。推理小説の嚆矢ともいえる「マドモワゼル・ド・スキュデリ」。画家で音楽家でもある鬼才ホフマンの多面的な魅力が味わえる4篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

54
200年前に書かれたと思うと、凄いとしかいいようがありません。またまた初めましてな偉大なるホフマンさんに古典新訳文庫で出会えました。「黄金の壺」は非現実的な世界へ引きずりこまれてしまい殆ど迷子になったかのような状態にさせられましたが、不思議な感覚が魅力的でした。「マドモアゼル・ド・スキュデリ」はミステリーなので入りやすかったです。でも、この本は人を選ぶかも知れないので、誰にでもおススメは出来ないだろうなぁ。2012/05/08

みっぴー

46
ホフマンの物語の主人公って、不思議の国のアリスがそのまんま大きくなったような感じがします。空想が膨らみすぎて、徐々に狂気を孕んでいくのがホフマンのスタイルのようです。今回は人形ではなく、蛇に恋した模様。自分と同じ人間に恋が出来ないのでしょうか…(*_*)と思っていたら、『マドモアゼル~』は、凄くまともな話でビックリ!良質な古典ミステリーです。どこまでも得体の知れない作家ホフマン。解説に"マルチタレント"と書かれていたことに納得です。2017/03/23

KAZOO

43
黄金の壷は昔岩波で読んだ覚えがあります。ただ非常に現代的でわかりやすくなっています。「モモ」などを訳している大島さんだからでしょうか?「マドモアゼル・スキュデリ」も楽しく読みました。「クライスレリアーナ」は全文を読みたい気がしました。ホフマンという人は多彩な作家ですね。2014/11/17

藤月はな(灯れ松明の火)

39
題名ともなった2作品は岩波文庫で既読。「ドン・ファン」はオペラ批評からの芸術美を昇華させたかと思いきや、まさかのオチに口が開きました。そして音楽の絡んだ謎めいた「クライスレリアーナ」は面白そうなのに抜粋なのが返す返すも残念です・゜・(ノД`)・゜・2014/02/06

拓也 ◆mOrYeBoQbw

33
幻想、推理短篇集。独ロマン派の中心的な作家ホフマンですが、後のファンタジーに影響が大きい幻想小説のみならず、ポーの様にホラー、推理、本歌取りと様々な手法を残しています。特にこの一冊は幻想『黄金の壺』、推理『スキュデリ』、本歌取り『ドンファン』と音楽に関する掌編と読み比べられる一冊に。『スキュデリ嬢』はルイ14世時代の連続強盗殺人のサスペンス推理劇として読み応えのある作品です。ドイツのみならず仏ロマン派、露プーシキンやチャイコフスキーらにも様々な影響を与えた巨匠。何よりも読み易い作家かと(・ω・)ノシ2018/07/11

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