- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
2008年秋、米国を震源に発生した金融危機は、瞬く間に世界同時不況へと拡大した。100年に1度の未曾有の事態といわれる今回の不況は、1930年代の世界大恐慌から何を学べるのか? 現在、起こりつつある事象と当時の推移を緻密に分析し、さらに昭和恐慌や平成の「失われた10年」とも比較しながら、世界および日本がこの危機から脱出するための方策を緊急提言する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jj
4
2009刊。元日銀副総裁岩田氏(学習院大教授時代)。リーマンショック後、日銀不策による超円高による日本経済が壊滅的なダメージを受けた時代の著作。世界同時不況の解説と昭和恐慌との対比。世界的に称賛される高橋是清元蔵相の金融政策という自国に良い見本がありながら、歴代日銀失策による長引く日本のデフレ不況の処方箋についての言及が印象的。2020/01/27
ひろきっち
2
世紀の空売りを読むためにまずリーマンショックの全体像について知る必要があった為、読んでみたが非常に分かりやすく、世界同時不況に至る経緯についても知ることができた。2016/05/01
kyhitsuji
2
初版が2009年3月だけど、言っていることは今でも変わっていないのはさすがだと思った。主に日本と米国の話が殆ど。最後の給付月税額控除はどうなるのか少し興味ある。2014/03/25
takizawa
2
岩田先生の啓蒙書(よく出すなぁ…)。不況打開策として買いオペを提案。日銀が大胆な買いオペを実施しても、こんなデフレ状況だと、ハイパーインフレの心配はない。暗黒の木曜日のときは、銀行が次々つぶれたのだけれど、今やその教訓を生かしているからか銀行は潰さない・潰れない。今回の大恐慌から得られる教訓は、バブルを事前にクールダウンさせるために、銀行以外の金融業者に規制をかけていくべし、ということ。ふにゃふにゃ。2009/03/23
くらぴい
1
借金バブルが破綻して不況になり路頭に迷うという構図で、ある国が不況でも他国が好況なのが今までだったが、どの国も不況という状況が起きた、