内容説明
徳川将軍家に連なる名門旗本の次男・松平清之介は武士の一分に懸けて「兜跋組」の頭目・竜崎沙王に単身、闘いを挑んだ。兜跋組とは、法では裁けぬ江戸の悪を賞金と引き換えに仕置する浪人集団である。清之介が一足一刀の間合いに入った刹那、沙王はさりげなく告げた。「このまま死なすにゃ惜しい。俺の組に入れ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とく たま
4
これぞ時代小説!活劇の妙というか、どきどきしてしまう。紙片の少ない悪人の人格形成や、やむない事情も、伝わってくる。少なくもない途上人物一人一人の人となりが、きちんと盛り込まれ親近感もわく。世直し集団 兜跋組 行きがかり上、そこへ入った旗本次男を含む4人の侍と、頭目、料理屋の女将、娘、たちのおはなし。まだ、謎が多そうだ!2022/02/11
hisoka 秘
1
うーん典型的な撃剣小説。剣豪小説というのとはちょっと違うかな。次男坊とはいえ名家の生まれの清之介は主役を張るにはまだ頼りなく、主役かなと思った竜崎沙王には人間的魅力がいまいち足りない。正直今のとこは強いだけ。なんで皆そんなにすぐに心酔するのかわかんない。でもなんやかやで意外と面白いのが悔しいなあ。今一番気に入っているのは癒し系幸音。根城にしている店の娘。こまっしゃくれてて可愛い。2014/01/03
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