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内容説明
多くの若者たちの労働相談にのってきた著者.アルバイトでも有給休暇はとれるのか,派遣でも残業代はもらえるのか,解雇を言われたときは?若者たちが労働現場で出会うさまざまな疑問や問題点について,ていねいに解説する.働く者がどんな権利を持ち,労働法がどう使えるかがよくわかる1冊.巻末には相談窓口を付す.
目次
目 次
プロローグ 真吾君の仕事体験
第1章 アルバイトの悩み
第2章 労働法ってなんだろう
第3章 パート・アルバイトの働きかた
第4章 正社員の働きかた
第5章 派遣社員の働きかた
第6章 労働法の活用方法
第7章 おじさんからの手紙
エピローグ これから働く若者たちへ
あとがき
【労働相談窓口】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おたま
42
高校生でアルバイトをしている真吾君と、弁護士をしているおじさんとの対話という形で解説しており大変分かりやすくなっている。中心にあるのは、パート・アルバイト・派遣等、非正規労働の働き方、解雇・雇止め・未払賃金・年休・就業規則・労働契約等について、それぞれ法律にも立ち入って、具体的な場面を設定して解説している。実際の労働現場で出会いそうな事柄を、法理の上から、そして働く者の立場から解説していて、労働法の入門書として優れている。ただし、2009年の発行なので、書かれている法律が古いところはある。2024/10/15
崩紫サロメ
13
アルバイト高校生が出会った職場の理不尽から、労働法とは何か、アルバイト・名ばかり管理職・派遣社員の立場を中心にそれがどのように機能している/していないのかを明らかにしていく。民法の「契約の自由」が生み出す弊害(クビになる自由、食えなくなる自由)から労働者を守るのが労働法であるが、「法は自ら助くる者を助く」である。2009年刊行で古い部分もあるが、改訂して読み継がれていって欲しい内容。2025/08/01
むっちょむ
11
分かりやすかった。はじめはストーリーがかえってクドイ、体験談後日談の方が分かりやすいのに、なあんて思っていたけど、読んでいるうちに、これはこれで結構親切で分かりやすいなと。業務処理請け負いというのをはじめて知ったし、労働者である私たちがある程度かしこくならなきゃとも思った。分かりやすいので、娘や息子が将来バイトを始める年になったらすすめたいかも。2015/01/08
オランジーナ@
3
会話形式で、読みやすいが2009年の本なので情報は古いかな2021/01/23
カモメ
3
弁護士のおじさんが甥の労働相談に乗るという形式で書かれていました。労働法が原文のまま引用されていたり、資本論の考え方が反映されてたりもしていました。賃金は全額支払わなければいけないと労基法24条1項が定めていますが、それは「労働者の生活を守るため」というのは初めて知りました。例外的に税金や社会保険料、財形貯蓄等は給与からの控除が認められているそうです。わたしたち労働者にとっては働くことと生活することが密接に関係しているので、働く権利の確保・維持や賃金の確保はきちんと法律で認められているのだと思いました。2017/06/02
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