内容説明
「泥棒?」アパートに入ると、仕事道具の紙や画材が散らばり、キッチンは卵の殻がへばりついている。自分でやったこととわかっているが、それにしても……。生理前に必ず陥るこのパターン。イライラしたり落ち込んだり。でもこれもやっぱり自分なのだ――。彼や友人たちの理解を得ながら、生理を通して、自分を見つめなおしていく秀子。PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
49
初読。2014年5冊め。漢方小説の著者ということで古書店で見つけて購入。ホルモンからは逃げられない。女性だけでなく、男性も社会的な「PMS」があるという発想がよかった。私もどこかに旅に出たいのか、夜によくドライブに行きたくなってしまうのだ。2014/01/05
coco夏ko10角
30
主人公ほどしんどくないけど、自分もズーンとくることがあるから色んな場面で共感。後半の友人との会話が特に印象に残った。母親のお腹の中にいるときから赤ちゃんを産む準備が始まってる…女って本当にすごい。2015/04/17
suite
22
ひたすら共感。30代から強くなり、30代は体に、40代はメンタルに来やすい、と言われるようだけれども…心身ともに結構来るし、自分は5年ずつくらい前倒しな気がする。分かって少しは気が楽になったが、もっと楽にする方法もっとあればいいのだが。むくみや肩こりや眠気の辛さと言ったら。40代間近にして、最近さらに悪化を感じるのが切ない。布団から出るまでが闘いというか。辛いだけ辛くて子ども産む見込みないのがさらに辛いっていう…(-_-;)2016/07/17
かっち
20
PMSのつらさがとても良く書けてると思った。私も軽い方だけど…PMSで婦人科に行った事がある。 もっとたくさんの人にPMSの事を知ってもらいたいと思った。月経前のイライラや身体の不調…夫は文句いう事もなく受け止めてくれる。それが救いでしょうか。2014/08/17
扉のこちら側
18
再読。2014年408冊め。2014/05/13