内容説明
全世界で数億人、日本で64万人以上が死亡! 性別や年齢を越え、世界中に同時流行し、悶死への恐怖に苛まれる強毒性の感染症「新型インフルエンザH5N1型」。密かにしのびよる「見えない悪魔」と私たちは闘えるのか? そして、もし罹患してしまったら……? 恐ろしい感染症の歴史と数々の病状。その対策の最前線に迫り、人類が生き残る可能性を探る警鐘レポート。
目次
序章 音のしない街
第1章 パンデミックとは何か?―シーン1
第2章 危険な年齢 十五歳から三十五歳―シーン2
第3章 対策の限界 国、自治体、医療関係者―シーン3
第4章 インフルエンザの予防は有効なのか?―シーン4
第5章 怖いのはインフルエンザだけではない―シーン5
第6章 輸入される感染症、輸出される感染症―シーン6
第7章 プレパンデミックワクチンの希望―シーン7
終章 悲観論と楽観論のはざまで
付録 生き残るために…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
国家間の移動が簡単になることで、感染症も外国から簡単に入ってくるようになった。ただし日本は単純な被害者というわけではない。麻疹については輸出国となっている。まず意識をもって行動を変えていくことが必要である。2009/04/26
MASANARING
2
これからシーズンを迎える感染症。ただ一方的に恐怖だけを植え付けられても嫌悪感しか抱かないが、わかりやすく解説されている一冊。「パンデミックを地震として考えよ」という本文にもあるように、起こったことがないゆえに軽視されるということは今まで山ほどあっただろう。しかし、原発事故による放射能という目に見えない敵の存在に振り回される状況下で、ウイルスや細菌が同じように軽視されるようであれば、日本人はほんまにアホやと思う。2013/10/02
katta
2
☆☆☆ インフルエンザだけでなく、今後日本に来襲しそうな伝染病の種類と予防法の入門書。こういう本はできるだけ新しい方がいいので、新書はうってつけ。著者は伝染病や鳥に関する著書がたくさんあるだけ、非常にわかりやすく書かれているが、もう少し内容が濃くてもよかった。2009/03/23
concreteseijin
1
個人での備蓄物品の例。大型フリーザー。発電機。パンデミックでは、大流行が終息するのに一定期間は外出を控えて家の閉じ籠る必要性を訴えている。2014/09/07
セイタ
0
パンデミックが起きた時の推定、対処法などが述べられている本!細かい解説というよりは大雑把に起きそうなことを述べているだけ。著者はが作家なだけあって、パンデミック想定シーンの描写は生々しかった。医学的な考察もたまにされているがあまり多くはない。2017/07/17