内容説明
エレノアはある夜、義父に手込めにされそうになり、家を離れ、叔父の家にしばらく住まわせてもらおうと決心する。義理の姉の結婚式に出席し、その夜に出ていこう。だが祝宴もたけなわのとき、乱入してきた男を見て彼女は凍りついた。ウィリアム・マーストン!父を裏切って処刑台に送り、その後領地を没収されて国外追放となっていた男。かつて宮廷で最も魅力的と言われた彼は、端整な顔で義父をにらみつけ、自分を異国へ追いやった恨みを必ず晴らすと宣言する。二人を見守るエレノアは、次の瞬間、思いがけない行動に出ていた――領地へ帰ると言う彼に、同行させてほしいと頼み込んでいたのだ。★父の死の原因となった憎き男性と一緒に旅をすることになったエレノア。しかし行く先々で起こるさまざまな出来事は、二人の絆を強くするばかり。はたしてこの旅の終わりは?★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
10
「悪女と伯爵」が面白かったので、同作家さん続けて読んでみたけど、なんだろう、この雑なやっつけ仕事は。1600年代のイギリス。年代が古いと解像度低くてもOKとしてるのかな。丁寧に書けば面白くなりそうなあらすじなのに、もったいない。2024/03/31
たまきら
1
反逆者として処刑された父。母は心を病み、次の夫に虐待され死に、その男は義娘を強姦しようとする…義姉はうちとけてくれない。こんな四面楚歌の状況のヒロインが、父を死に追いやった男性と会う…というお話。登場人物がいろいろ出てきてゴチャゴチャしますが、ピュアロマンスです。そこだけ把握していれば大丈夫。2014/07/03
くろうさぎ
0
とんでもない義父。心無い義姉。身内がひどすぎる。いろんな事に振り回されしまったヒロインでした。ヒーローが一筋になったのがよかったのかな・・・。2010/10/17
みろん
0
主役に魅力がなく、あくの強い脇役が出張っている昼ドラのようなドロドロ・ロマンス。あまりの展開と怖いもの見たさで、一度読み始めると止まらなくなるクセのあるお話。2009/03/17