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内容説明
諸豪族による多元外交、生産物の国際的分業、流入する新技術……。古代の列島社会は、内と外が交錯しあうアジアのネットワークの舞台である。倭国の時代から、律令国家成立以後まで、歴史を動かし続けた「人の交流」を、実証的に再現し、国家間関係として描かれがちな古代日本とアジアの関係史を捉え直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちめ
7
古代日本における東アジアとの交流が想像も踏まえながら羅列されている感が否めない。様々な資料に基づいているとはいえ、資料自体の信憑性が問われる時代でもあり、今ひとつリアリティが感じられなかった。国境という概念がない時代の交流史であり、現代の常識を拭い去ってアプローチする必要があるのは分かるが、その意味でももう少し実証的なアプローチが必要なのではないだろうか。☆☆☆★2022/10/18
はちめ
5
再読。このテーマの場合、日本だけではなく朝鮮半島、中国の歴史を把握する必要があり、それらをつなげることにより立体的な歴史が再現される。特に九州北部と朝鮮半島南部との関係はある意味、現代より密接な関係にあり、この事は古代における日本列島のあり方を考える上において極めて重要なことである。細かい話だが、9世紀に新羅の海賊が博多湾で日本の船を襲ったことが記録されているのは知らなかった。☆☆☆☆★2019/05/27
2n2n
4
日本の古代において東アジア諸国との対外交流・交易が国家形成や国内政治など日本の歴史にどのような影響を与えたかを詳述した一冊。よく日本は外交下手と言われるが、本書はそもそも外交とは何か、外交とはいかにあるべきかを歴史から学ぶ格好の材料であると思う。2013/06/09
あまなつ
2
つまらない、、。2022/02/17
ノックアウト
2
古代日本のダイナミックな歴史を感じることができる一冊。2010/04/26