あばれ狼

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あばれ狼

  • 著者名:池波正太郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101156514

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内容説明

野州・真岡の小栗一家と竹原一家の大喧嘩にやとわれて人を殺めてしまった渡世人たち――その不幸な生い立ちゆえに敵・味方をこえて結ばれる男と男の友情を描く連作「さいころ蟲」「あばれ狼」「盗賊の宿」。多淫な母親の若き日の嘘によって翻弄され続けた樋口角兵衛の生涯をたどる「角兵衛狂乱図」など、畢生の大作『真田太平記』の脇役たちを描いた4編の、全7編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

121
「じたばたしても…もうこうなっちゃア、仕方ねえナぁ」…切った張ったの渡世を生きた男達。月に一冊は読みたくなる…歴史もの。読了。僕の心の刀傷ずが…ひりひり。斬りと切りと…そして一宿一飯の義理と。昭和の35年から43年に世に出た…掘り出し物の秀作集。とても…誰かさんの生まれた頃の作品とは思えないほど、古さは感じない。日本の史実に、こだわりを持つ…作者の思い。諸国を流れ歩く…股旅(まただび)もの3遍連作。信州真田家の徳川イジメの話し…4遍の連作。楽しく読めました…2024/06/10

ともくん

51
全七編の短編集。 前四編は、連作短編。 後三編は、真田家もの。 ひとつひとつの物語は、池波正太郎らしさがあるが、これを一緒に収録するのは、少し無理があるかもしれない。 前四編の連作短編で一冊にしても良かったのではないだろうか。2020/11/06

優希

45
連作短編4遍と真田もの3編からなる作品でした。渡世間の友情には青春を感じます。真田ものは文句なく面白かったです。『真田太平記』を再読したくなりました。2023/03/11

R

40
池波先生の股旅物。こういうジャンルも書いていたんだと感激して読んだんだが、股旅物であるが、濃厚に池波小説の香り漂う大変面白い短編集だった。盗賊が出てくるあたりとかが、いかにもと思ったのだけども、全体的に色濃い人情劇で、他作品でもモチーフとしていた過去や因縁を隠していたうえでの人情の発露といったものがよろしく、かっこいい生きざま、あるいは死にざまが描かれていてすごく感動した。死を礼賛するわけではないが、生きた結果が死だという美しさがある。2023/08/05

Kira

16
購入しての三読め。後半の真田もの三篇を理解できなかった二年前に比べると、今は真田信之に魅かれている。その信之に仕えた鈴木右近をテーマにした「男の城」を興味深く読んだ。信之の死後、大殿亡き後に生きていてもしかたがないと、後追い切腹した右近の生きざまと死にざまが熱い。2022/07/28

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