内容説明
自ら毘沙門天の転生であると公言し、後世、越後の虎とも越後の龍とも呼ばれた戦国の聖将上杉謙信。謙信の武将としての基礎を忠臣として、時に父兄としてはぐくんだ軍師・宇佐美定満。川中島の戦いでの軍師ぶりは上杉軍を常に有利に導いたという。川中島の合戦屏風にもその姿が描かれている。後に謙信の軍法として伝えられた「越後流軍学」。その祖とされた架空の軍師【宇佐美定行】は実在の武将である定満がモデルとなったもの。宇佐美定満の創られた「軍神伝説」上杉謙信は女人だった?宇佐美定満の怪死は忠義の死?本書では若き毘沙門天が軍神より培った「義・愛」の原点や二人の主従関係について描く。
目次
序章 「軍師」宇佐美定満の謎を解く!
第1章 長尾為景の時代―虎千代、定満に出会う
第2章 長尾景虎と十二大作戦―越後の虎、定満とともに義戦に臨む
特集1 上杉謙信の外交術
第3章 上杉謙信と七大決戦―越後の軍神、天下を目指す義戦に駆ける
特集2 上杉謙信の領国経営術
閑話休題 戦国武将と信仰
終章 上杉謙信と宇佐美定満をめぐる旅