マリーシア - 〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする

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マリーシア - 〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする

  • 著者名:戸塚啓
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 光文社(2014/06発売)
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  • ISBN:9784334034917
  • NDC分類:783.47

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内容説明

時代は戦術論全盛である。
日本のサッカーファンは戦術を好んで議論し、メディアでは布陣のトレンドが度々とりあげられる。
だが、戦術は選手のコンディションにとどまらず、ピッチや気象条件などの外的要因からも影響を受ける、繊細で脆いものだ。
そもそもサッカーとは、相手の長所を潰し合うものであり、チーム戦術や選手個人の技術に頼っていたら、どこかで破綻が生じる。
それは、今まで国際舞台で日本サッカーが繰り返してきた過ちを見れば明らかだ。
本書は、インタビューを行なったブラジル人選手の多くが、「日本人にはマリーシアが足りない」と語る、その「マリーシア」の本当の意味に迫る。
そして、日本が世界で勝つために、「マリーシア」を身につけることが必要不可欠であることを提言する。

目次

第1章 マリーシアとはなにか―カカが問いかけたもの
第2章 賢さが勝敗を決める
第3章 いつも正直者ではいけない
第4章 ボールの行方はマリーシアとともに
第5章 知性と創造性
第6章 ジーコはなぜ怒ったのか
第7章 マリーシアはブラジルの「産業」
第8章 日本人よ、リスクを冒せ!
第9章 駆け引きの先に「楽しみ」がある
第10章 マリーシアを持った日本人は誰か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ランフランコ

5
マリーシアとは狡賢いという意味だと思っていたが、実際そうなのだが、サッカーの世界ではもっと広義な言葉で、ようするに状況や場面を考えて賢くプレーするということだ。日本人にはフェアプレイ精神や武士道のようなものが根強く残っているのでどうして正々堂々と闘おうとする習性がある。ともすれば勝敗よりも内容を重視する傾向もある。でもそれでは世界と伍して戦えないだろう。この本が書かれて7~8年経っているが、日本にマリーシアは根付いてきたのか?少なくとも鹿島アントラーズにはあると思うが・・・2017/09/28

カンジパパ

5
マリーシアという言葉と概念があるということがわかった。でも、得られるものはそれだけ。いくら言葉を取り繕おうが、いくらポジティブに拡大解釈しようが、マリーシア=ずる賢い、ということ。それが必要なことはわかるが、そんなことだけで代表が本当に強くなるとは思えない。ただ、そんな先入観を取り払ってくれると期待しつつ我慢強く読み進めても、持論+インタビューが延々と続く文章がまずつまらない。論理として発展もせず、先入観をくつがえす提言もなかった。言いたいことは山ほどあるが、近年まれに見る残念な一冊。2009/01/22

西澤 隆

4
フェア感覚は国で相当に左右される。ブラジルのマリーシアを身につけたひとがアルゼンチンのそれを相当ネガティブに感じるように我々が例えばゲーム終盤の時間稼ぎを「卑怯だ」と感じるのはある意味自然。こういう狡賢いゲーム運びはどのスポーツにもあるけれど、例えばFootballのマリーシアとBaseballのそれは(たとえば審判へのアピールのやり方などで)相当に違う。個人的にはマリーシアを素直に「フェアなもの」とは感じられないメンタリティだけれど「郷に入れば郷に従え」的に競技ごと身につけるべきことはあるんだろうな、と2019/02/22

gonta19

4
2009/1/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 2009/5/7~5/11 Jリーグができてから良く聴くようになった「マリーシア」という言葉であるが、日本語では「ずる賢さ」という訳語があてられることが多い。戸塚氏はカカへのインタビューを発端に日本でプレーしたことのあるブラジル人プレーヤー達やドイツ人に日本人の「マリーシア」度について考察する。  結局のところ「マリーシア」は副題にもなっている「駆け引き」という言葉が一番近い、ということなのだろうが、カカのインタビューでの問題提起の仕方は魅力的であった2009/05/11

鳥義賊

3
「マリーシア」って意味を誤解されているようですね。会社で上司に逆らわないのもマリーシアだし、野球の敬遠も同様です。要するに、指示されたことを愚直に実行するだけの選手に対し、自分で判断し状況にあったプレーを選択できる選手が「マリーシアがある」と呼ばれるということ。概念自体は全然新しいものではないと理解しました。2011/02/02

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