内容説明
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
609
男性が読めば女性に対する見方が変わると思うし、女性が読めば元気が出る作品だと思います。 私もこの主人公と同じ年代まで、もうちょっとです(汗
Aya Murakami
340
講談社文庫×TBS日曜劇場「集団左遷」講談社文庫平成の100冊フェア 乃木坂文庫 若さと老いに悩むガールもよかったですが、あえてのひと回り!若いイケメン君相手に「変な虫がついたらどうしよう」とあれこれ悩む主人公の心理が非常に楽しかったです。中でも作中最強のライバルと思われる井上菜穂子のカマトト振りがナイス。消費者金融のCM嬢のような清楚さの裏に潜む計算高さを同類の主人公は嗅ぎ分けながら悶々。ただ、菜穂子のようなカマトトは自分に陶酔するというより哲学的ゾンビのような気もしています。2019/12/15
きさらぎ
340
「生涯一ガール」かぁ。肩肘張らずにゆるゆる~っとさらさら~っと生きていきたいと思っているけれど、納得することばかりだった。スポーツ選手はみんな年下になり、誘われる機会が減り、結婚かマンション購入かの選択で悩み、若さに嫉妬し、怒ればヒステリーを起こしたと言われ、男には女だというだけで軽く見られる。あー世の中生きづらくなってきたなぁなんて嘆いてみても何も変わらない。もっと若さを行使しておくんだった。「男は心のどこかで、女のか弱さを求めている。強い女なんて好きじゃないのだ」やっぱり本音はそうなんだろうなぁ。 2017/09/12
hit4papa
316
30代キャリアウーマン(死語?)が主役の短編集です。いずれの作品も、大企業に勤め、仕事的に認められ始めている女性たちのちょっとしたつまずきが描かれています。女性目線からの語り口なのですが、男性読者にももどかしさや悔しさが共感できてしまのではないでしょうか。女性がどのようにとらえるかは別として、そのあたりは、奥田英朗さんの上手さ。読後感はあっけらかんとした清々しさに溢れているので、明日への活力源にぴったりの作品集です。
ミカママ
307
なんなの、なんなの、奥田さん?!これほんとに男性が書いたものなんでしょうか?(笑)女の気持ちや手練手管が、ここまでわかっちゃうもんなんですかね?どの作品にも少しずつ共感できちゃって。なぜならどれもが、私自身通ってきた道だから。一番共感できたのは、「「生涯一ガール、Girls just wanna have fun!」はい、灰になるまで(またこれか?w)、女子であることに感謝し、女子であることを楽しみたいと思ってます。(決意)2015/02/05
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