内容説明
「ウェッブ2.0は終わった」。グーグルやマイクロソフトはすでにその先を目指している。それは、プログラムもデータも、すべてをネットの「雲(クラウド)」で処理する新しいコンピューティングのかたち。気鋭のITジャーナリストが、ウェブ2.0をも乗り越え、既存メディアやビジネスの前提を覆す「クラウド」のインパクトを活写する。
目次
はじめに 「世界に5台しかコンピューターがない」世界
第1章 サービス化 ソフトがネットへ溶けていく
第2章 ボーダーレス化 「iPhone」の革命
第3章 オンライン化 すべてがネット(雲)の向こうに
第4章 クラウド・コンピューティングという「現象」
第5章 クラウドの課題と未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
クラウドというと今では比較的もう常識的になってきています。この本が出されたときはまだ市民権を持っていない頃でした。アマゾンとグーグルが今では先行している感じです。日本のベンダーはこの二大巨人に比べると子供みたいなものです。このクラウドについての入門的な情報が結構わかりやすく書かれていて参考になります。2016/03/11
hatayan
53
2009年に著されたクラウドコンピューティングの入門書。基本に絞って解説してあるので、2020年に読んでも古びた印象はありません。クラウドという言葉は2006年にGoogleの幹部が発言。高速回線や携帯電話の登場などの条件が揃った中で、ネットワークの力を最大限に発揮することを前提としたコンピュータの利用形態をMSやGoogleなどのIT大手が取り扱い始めたことで社会的な現象へ。「コンピュータは世界に5台あれば事足りる」と予測した1940年代のIBMの創業者の言葉が昨今の「GAFA」の隆盛と重なります。2020/07/04
大阪魂
44
なるほどー!これがクラウドなんやあ!この本2009年って10年以上前、windowsもまだビスタの頃にでてんけど、クラウドとは何か、どやって出てきたかってこと書いてあるからほんま勉強になりまくった!パソコンの中で処理してたのが、パソコンもスマホもみんな単なる画面見る端末になってしもて処理もデータ管理もほとんどパソコンの外のサービスでするように!写真も永久に保存できるようになったしね!この発想は20世紀からあってんけどブロードバンドの普及とスマホの登場で一気に実現したそう!ちょっと賢くなった気するー(笑)2020/12/17
マーム
17
今日、特に意識しなくても、また声高に喧伝しなくても、クラウド・コンピューティングは確実に私たちの日常生活に浸透してきていて、その恩恵を受けているのだな気づかせてくれる本でした。「クラウド・コンピューティングとは?」という説明的な話から始めずに、今私たちの身の回りで起きているインターネットにまつわる事例を一つ一つ取り上げて、これがクラウド・コンピューティングというものですと説明しているところが、他の本と異なり、わかりやすいと思いました。2010/11/17
がらは℃
14
クラウドの何が新しいか解らなかったが、この本を読んでみて解った。新しい技術/アイデアではなく、既存の技術の集積であることを。さて、まだまだセキュリティ面などの課題も多く一般的になっていないクラウド、企業が生き残っていくには大変そうだなあ〜。けど、きっとチャンスなんだよな。それにしてもGoogleとAppleはすごいなあ。2010/02/14
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