内容説明
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ある物語の達成が、また新たなる物語の誕生をもたらす。その連鎖の果てに広がる風景とは…。『源氏』から『寝覚』『狭衣』へ、そして『今とりかへばや』へ。
目次
第1章 『源氏物語』の達成-人物造型と物語引用(光源氏像の形成-超越的主人公たらしめるもの
主人公を取り巻く者達の政治性-内大臣と宇治中君
脇役的人物の造型-局面性と一貫性、あるいは歴史引用と物語引用
『源氏物語』における『源氏物語』引用)
第2部 物語の行方-『源氏物語』引用の諸相(『源氏物語』超克の試み-後期物語論
『源氏物語』的恋愛観からの離反-『今とりかへばや』論)
附 批評する物語、『無名草子』