内容説明
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「世界のシワ」とは……世界の「辺境」のこと。先進国がアイロンのきいた清潔な所とすれば、その逆に「シワだらけ」の地域。早稲田大学探検部出身の著者は、そんなシワ地帯を偏愛し、若さにまかせ頭から突っ込んでいく。初デートでは奥多摩の洞窟に突入、コンゴの密林でカロリーメイトに涙し、アマゾンで遭難しかけ、花のパリではマラリアとフランス人を相手に格闘……。 単行本未収録のエピソードを7篇追加、あまりのくだらなさに著者自ら「こんなバカな本は最後にしたい」と嘆く、爆笑探検エッセイ完全決定版ついに電子版で配信!!
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
奇の章(初デートは洞窟だ!(日本・奥多摩)
ああ、背徳のカロリーメイト(コンゴ) ほか)
妙の章(5ドルの口止め料(ルワンダ)
うんこ臭いプレーでいくべし(中国) ほか)
珍の章(恐怖の米粒爆発事件!(日本・早稲田)
アフリカ最恐は?(コンゴ&ルワンダ) ほか)
異の章(高山病VSドーピング(ペルー&タンザニア)
ステーション・ホテルの怪(日本・京都) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
66
サラッと軽く読めるが世界のシワはシワ深い。2016/03/18
流言
64
僕は未知の世界が好きだ。自分が臆病で挑戦できない人間だからこそ、それが出来る人間には憧れる。とりわけ、未知の食べ物というものにはひどく惹かれる。その手の話にはこと欠かない一冊。寝床の底から大蛇が見つかったにも関わらず、食べ物として即座に対応してさばきにかかるバイタリティから、市場で売られている生の芋虫をかじってみる好奇心、さらにカロリーメイトが精神線となる極限状態。日頃生きている世界からは見えない、シワの内側を気軽に覗く気持になれる一冊。2013/12/22
saga
44
シワか~。確かに世界がアメリカナイズされたらアイロンを当てたようにのっぺりしてしまうかも知れない。それにしてもシワに埋没して楽しんでいる著者を読むのは楽しい。本書はヤングチャンピオン掲載コラムを文庫化したもので、短いエピソードを次々読んでいくとあっという間に読了してしまう。集英社刊『怪しいシンドバット』とも通じる紀行の脇話で、どこかで読んだ既視感があったが、それは嫌な感じではなかった。女性関係も語られているが、もし著者が女性にだらしなかったらこれほどの旅を続けられなかったのではないかと思う。2015/12/05
Kazuko Ohta
42
高野さんを大人買いしたときに読まなかったはずはないのに、よほど気に入った本でないかぎり、読んだ端から誰ぞに進呈してしまうせいで、読んだかどうかわからなくなってまた買ってしまった。手元になかったということは、そこまで気に入った本ではなかったということです(笑)。『桜島に起立!』の内容だけは覚えていたけれど、なぜか私の記憶では山下公園に変わっていたため、鹿児島の話だったのかと驚く。いや、山下公園でこんなことになってたら通報されそうやし(笑)。どれもそれなりに面白いけれど、高野さんの面白さはこれにとどまらない。2019/11/22
pdango
41
★★★★☆世界のシワ=辺境地を旅したあれこれ。未知なるものが潜んでいてたまらなくワクワクするという著者のワクワクが伝わってきて、とても楽しい!面白かった!!2017/03/20