内容説明
悦楽の街マカオ。小説家は束(つか)の間の自由な時間を楽しんでいた。カジノで大勝している時、日本語で声をかけてきた美しい中国人の少女。娼婦を買ったことなど一度もなかった彼は、魅入(みい)られたようにホテルへと連れ帰ってしまう。それは、甘美な地獄への入口だったのか――。30歳も年下の少女との蜜月の先に待っていた運命とは? 異端の純愛を描いた、究極の恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
85
チベットのラサで「日曜日」と意味する名前のニマ。ニマは16歳の娼婦。男は40半ば、そこそこ売れてる小説家。毎夜マカオのカジノ三昧。今この瞬間が楽しければ後の人生はどうでもいいと刹那的に考える。相手の事を思いやる愛はとても残酷で罪深い。そんな半月ばかりの生活。で?ん?なんだ?これ?あとがきがよく分からない。2016/05/07
ちょこまーぶる
75
電車の中で読む時に後ろの目を気にしながら読まなければいけない一冊でした。悦楽の街マカオを舞台に中年小説家と16歳の中国人の娼婦との短い日々の話なんですが、SEXの描写が官能小説のようにリアルなので後ろの目が気になってしょうがなかったですね。でも、読み終えると中年小説家が性だけを対象とした冷めた感情が徐々に彼女に対して同情ではなく、しかも単なる愛情感情を超えた深い感情に変化していくありように妙に共感してしまいましたね。恐らく、二人の相手を想う純粋な心のぶつかり合いに対して、僕の心は揺さぶられたようです。2017/03/25
mr.lupin
53
ついつい引き込まれて読んでしまう大石作品。今回も一気に読了。悦楽の街マカオのカジノで大勝している時に一人の少女の娼婦が日本人男性に声を掛けた。それから始まる甘美な生活が少女が娼婦から一人の女性へと。30歳も年下の少女との蜜月の先に待っていた運命とは? 最後の結末が一体どうなったのか非常に気になるところかな。「子犬のように、君を飼う」そんな意味があったとはね... ☆☆☆☆☆2018/12/03
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
14
小説家の興梠(コオロギ)はマカオのカジノで美しい中国人の少女から声をかけられ・・。一作目に大石氏の本を読んだのがホラー小説だったので、今回もホラー小説だと思っていたのですが恋愛小説でした。まずタイトルにギョッとし、どんな話なのかとドキドキしましたが、内容的には大石氏版プリティーウーマンってところでしょうか。お互いに割り切った束の間の関係だと分かっていたのに、いつの間にかズルズルと離れがたくなった。気まぐれな優しさがいかに残酷なのか。そして優しさが人を弱くすることもあるのだと痛感しました。★★★★2011/10/29
緑ドンviva
13
あまり評価はよくないみたいだけど、個人的にはいつも読ませてもらっている大石さんの本。大石さんだなって感じられる内容です(笑)今更感想なんて・・・。好きか嫌いかが別れる著者です。2017/04/07
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