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内容説明
お市の方、春日局、細川ガラシャなど、戦国武将の妻として著名な女性は数多いが、「良妻」か「悪妻」かの評価は分かれるところだろう。たとえば、夫を支えて乱世に大成したとされる豊臣秀吉の妻おね(北政所)と前田利家の妻まつ(芳春院)だが、おねは悪妻で、まつは良妻と著者は評する。貧しい時代から秀吉と二人三脚で歩んできたおねではあるが、最後には徳川家康の甘言にのらされ、結果として豊臣家を滅亡へと導いてしまった。一方、まつは、家康にかけられた前田家謀叛の嫌疑を解消するために高齢の身を押して江戸への人質を買ってでたり、利家が侍女に生ませた子を敢えて長男の息子に迎えるなど、お家大事を見事に貫いた。本書は、様々な境遇を懸命に生きた11人の戦国の妻たちをとりあげ、それぞれの生涯を読み物風に描きながら、「いい妻」「ダメな妻」の理由もズバリ示した、ユニークな歴史エッセイである。。
目次
織田信長の妻 帰蝶(濃姫)―明智光秀を思いつづけた信長の正室
織田信長の妻 生駒吉乃―信長の心の隙間を埋めた女は、ひっそりと野に咲く花
明智光秀の妻 煕子―松尾芭蕉を唸らせた髪売りの美談
豊臣秀吉の妻 おね(北政所)―時代の趨勢に翻弄された天下人の妻
徳川家康の妻 瀬名(築山御前)―夫の裏切りに散った「駿府の花」
浅井長政・柴田勝家の妻 お市の方―美しくも薄幸な信長の妹の謎多き最期
前田利家の妻 まつ(芳春院)―加賀百万石を救った才女の覚悟
直江兼続の妻 お船―二度の婿取りの末、上杉家と直江家を守った女の意地
細川忠興の妻 玉子(ガラシャ)―夫に失望し、己の信念を貫いた壮烈な生と死
山内一豊の妻 千代(見性院)―夫を一国一城の主にした「内助の功」の悲しき結末
稲葉正成の妻 ふく(春日局)―流浪後に大出世を遂げた強運の真相
感想・レビュー
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よみ
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こまったまこ
あや
カルロス