内容説明
「怖い映画は観ないようにしてるんですぅ」と言った女がいた。それは何を隠そう、私だ。ただ、怖いものをあえて作ろうとしている人たちには興味があった。人を怖がらせて楽しいのかしら、という疑問から生まれた企画は、結果として、日本人の恐怖に対する考え方やJホラーの裏側を知ることができる貴重な本となった。映画の舞台裏をちょっと覗きたいと思ってしまったあなた、この本をぜひ手にとってほしい……。
目次
第1章 ホラーを勉強する―幽霊に手を出すな
第2章 ホラー映画の疑問―私をお祓いに連れてって
第3章 ホラー映画の裏側―世にも怪奇な人たち
第4章 ホラーの雑談―お寒いのがお好き
第5章 ホラーな座談会―真夜中の怪ボーイ
付録 『もう半分』を作る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sfこと古谷俊一
3
ホラー映画の作り方かと思ったけど、基本は裏話であった。落語の「もう半分」を映画の脚本に仕立てるなら、どう料理するか、というのを考えるのが巻末付録にあって、これは色々面白い。こういう原作を脚本に仕立てるときに何を考えるのかをメインにした本だともっと面白かったろうにな。2009/11/23
未読太郎
1
ほとんどの怪談のテーマは祟りと呪いとに二分される。間違えてお札を剥がしたり地蔵を壊して発生する怪奇現象=祟りは報われる(謝る等)と消えるが、理不尽な目に遭って亡くなった者の復讐=呪いは業なので永遠に消えない。さらに呪われた人はほぼ死が待っている。現代ホラーは祟りと呪いの複合だと著者は指摘する。ビデオを観たりアドレスが登録されているだけで無差別・理不尽に呪い殺される。それはまるで生きてる人間に対してのテロ行為だ、と。2016/08/06
真夏みのり
1
ホラー映画製作の舞台裏。「へえー」が多くておもしろいです。軽く読めるので興味のある人はぜひ。 幽霊役は美人が多い?2011/04/08
鉄髭
1
まあ、軽い読み物という感じで、舞台裏と銘打つほどの内容でも無かった。2009/09/24
トムヤムクン
1
期待していた話と違ったけど、付録がよかった。お勉強させていただきます2009/01/29




