内容説明
精霊の血を継ぐ少年・琴平敏生と、売れっ子作家にして追儺師の天本森は、霊障を祓うために各地に赴きながらも、平穏な日々を送っていた。ある日、「君への贈り物だ」と天本が敏生に差し出したのは、先日亡くなった敏生の絵の師匠・高津園子のスケッチブック。そこには、園子が生前果たせなかった、ある願いが託されていた。ふたりは九州の天草を目指し、少女と出会うのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
17
悲しいことがあっても泣けないのは辛いから敏生が安心して泣ける場所があって本当に良かったと思わずにはいられません。そして「なぜなに」問答が宗教と哲学的な分野まで及び、学習や絵も真剣に行う小一郎の姿に餓鬼大将だけど優しい子供の成長が逐一、嬉しいお母さんのような心境になります(笑)宗教問答はシンプルだけど机上で捻くり返さないためか的を得ていていいなと思いました。2012/10/28
瀧ながれ
12
絵の師匠が亡くなり、彼女の残した願いを果たすため、敏生ががんばるエピソード。前巻とは対称的に、天本・敏生・小一郎という最小メンバーでの活躍で、これはこれでいい雰囲気だなあと思います。2014/09/01
roomy
12
ライブラリー本。鬼籍通覧シリーズ以外は初めて。これはこれで面白かったのですがシリーズ物は最初から読んだ方がいいですね。2013/07/22
takoing
4
この絵はダメ。もうダメ。 年数経ってるからしょうがないんだろうけど、あまりにも違いすぎる。先生の想いを伝えに天草へ。映画「沈黙」を見てすぐだったので、キリシタンへの迫害のひどさを小説の文章以上に感じてしまった…。2017/04/09
紅羽
4
久しぶりに読む奇談シリーズ。辛い時期を乗り越え、やっと復活した敏生に舞い込んだ絵の先生の死。そんな時に支えてくれる森や小一郎の存在がとても温かいです。 司野さんと正路の主従カップルはもうすっかりレギュラーですね。まったりゆったりな森と敏生とは対称的な二人が結構好きです(笑)今回トマスパパは何も仕掛けず森とお話をしただけですが、彼の過去がどんなものなのか気になります。そして次回こそは龍村先生が本編に登場しますように。2013/02/10
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