角川文庫<br> 美食探偵

個数:1
紙書籍版価格
¥649
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
美食探偵

  • 著者名:火坂雅志【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043919031

ファイル: /

内容説明

カツレツ、牛鍋、ヒラメのグリル、鶉(うずら)のローストに氷菓子(アイスクリン)――。 『食道楽』を著した洋行帰りのグルメ作家・村井玄斎の赴くところに事件あり。文明開化の花咲く明治30年代の湘南を舞台に、死者の復活、衆人環視の殺人、人間消失など5つの謎が。同時代の名探偵シャーロック・ホームズの向こうを張って、玄斎探偵の推理が冴える。傑作時代小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

63
グルメ小説『食道楽』で明治時代に50万部売り上げた村井弦斎が、後に妻となる大隈重信の従妹の娘・多嘉子と事件の謎解きをするバディ物。出てくる料理がおいしそうで『食道楽』も読もうという気にさせる。明治時代の元勲たちも多数登場して明治時代の大磯の雰囲気が伝わる楽しい作品。まだ二人の仲は進展していないので続編が読みたい気分になるのが悲しい。調べてみたら平塚では弦斎さんはとても有名な人だったのね。2020/06/09

まるる

47
まず驚いたのは、主人公が実在した文士で実際に『食堂楽』という著書があったことだ。昔から日本人はグルメ情報が好きなのね。劇中のお料理が全部おいしそう。実際に行った事があるお店も出てきたりでテンション上がります。当時の政治家も実名で登場するので、明治の文化を楽しみながら読めた。ミステリとしては普通かな。2016/06/06

ジュール リブレ

26
東京から2時間、大磯の別荘地に起こる謎。今では考えられないような気もするけれど、明治の元勲、まだ健在の頃のミステリー。食事のシーンは、わずかだけれど、美女と事件には困らない。2015/04/11

のり

23
実在する文士、村井弦斎を探偵に仕立て難事件を解決させる。明治の激動の中の史実を織り混ぜながら、大隈重信、伊藤博文、等が登場する。タイトル通り食にも言及していて楽しく読めた。実際に弦斎は「食道楽」を出版し50万部 の大ベストセラーを記録している。こちらも読んでみたい。2015/11/11

たらこりっぷ

13
主人公はあの村井弦斎です。かなり分厚い本だった「食道楽」を以前通読し、明治時代の食の風景を事細かく書き残してくれたことに感激したのを思い出しました。ストーリーのあちこちに登場する明治時代の最先端の料理を再現しつつ、ドラマ仕立てにしたら上品な番組ができそうです。ミステリーを期待せず、明治の美食とそれをめぐるたたずまいを楽しむ一冊です。2015/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/524019
  • ご注意事項

最近チェックした商品