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内容説明
いまから五千年前にティグリス、ユーフラテス河畔に栄えた人類最古の都市文明シュメル。粘土板には多くの神話が残され、ギルガメシュ叙事詩や大洪水伝説など、後世に伝えられたものも多い。これらの神話の世界では、酔っ払う大神、死後の国を覗こうとする女神、蛮族を征服する王、怪獣など、様々なキャラクターがいきいきと活躍している。代表的な神話のストーリーを紹介し、神々の役割や性格、舞台背景などを詳説する。
目次
序章 粘土板に書かれた物語-シュメル神話の基礎知識
第1章 「創世神話」-人間はなぜ創造されたか
第2章 神々が送る大洪水の物語-伝説はシュメルにはじまる
第3章 「楽園神話」と農耕牧畜比較論
第4章 シュメル世界の規範「メ」と神々の聖船
第5章 エンリル神とニンリル女神の性的ゲーム-成人向け神話
第6章 大地母神と死んで復活する神-イナンナ女神冥界降下顛末記
第7章 大王エンメルカルと「小さな王」ルガルバンダ
第8章 『ギルガメシュ叙事詩』成立縁起-ビルガメシュ神の英雄譚
第9章 王による王のための神話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
132
メソポタミア文明としか知られていない世界最古の文明世界を興味深く描かれています。このような新書で読むのはもったいないくらいの内容です。図版や写真もかなり多く収められていて、ところどころにその神話の物語を入れてくれています。読んでいてさらに興味がわきます。楔形文字の世界としてしかあまり知ることはないのですが、自由な発想が出てくる世界のような感じがします。2016/04/01
まふ
32
紀元前3500年から2000年頃までのシュメル・アッカド時代の神話を解説。楔形文字を解読したもの。中でもギルガメシュ神話が中心。シュメル語は日本語と同様膠着語とのこと。西洋言語は屈折語とのこと。もう一度読めば頭に入るのであろうが、読み飛ばした感あり。それでも中味のごく上っ面は分かった。2009/05/23
びっぐすとん
17
図書館本。舌噛みそうな神様の名前を覚えるのは早々に諦めたけれど、旧約聖書の「ノアの方舟」に繋がる洪水伝説、「ギルガメシュ叙事詩」など、シュメルからアッカド、古バビロニアへと語り継がれた神話。普通神話には始まりはあっても、神々が滅んでいく終わりなんてないと思うけど、それがあるのが驚き。文学作品が沢山残っていることも。シティライフ好きなシュメル人の文明は旧約、ギリシアへと受け継がれ、60進法、法律など西洋文明の基礎の一部になっていて、やっぱり大陸の文化の伝播力は凄いな、と終点の島国に住む人間は思うのだった。2020/10/28
鯖
17
ギルガメッシュ叙事詩はだいたい知ってたけど、FG〇アニメのあのクソデカ感情を見せつけられた後だとまた…。ティアマットさんもアー、昨夜の巨大な方ですね…となった。よくも悪くも好奇心旺盛で、父神から権力を奪った女神イナンナの冥界下りが面白かった。しかし近くて遠いシュメルと繰り返し著者は記すけれども、昨今の洪水の被害を思うとますます遠くて近くなってしまったのだなあ。ともかくこれだけの神話が欠損部分はあるにせよ、すべて粘土板に刻まれていて、それを解読したというのがすごい。紙は燃えるけど、粘土板は燃えない。2019/11/17
有沢翔治@文芸同人誌配布中
12
ギルガメシュ叙事詩。今から四千年以上も前にシュメルで粘土板に刻まれた、現存する最古の神話である。この神話は一部、旧約聖書などにも受け継がれていった。 また当時の神話は単なる空想ではない。史実が、あるいは史実の一端が窺える。その意味でもシュメル神話は貴重な史料になる。 http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51505439.html2019/05/14




