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内容説明
家賃8千5百円の四畳半で、新潟から漫画家を夢みてやってきた19歳の小林まこと青年が食中毒で死にかけていた。上京して1年、挫折寸前の小林青年の元に届いた朗報は、少年マガジン新人賞入選! 半年前に応募した作品が賞金100万円獲得、即デビューとなった! いきなり開いた漫画界への扉、そして怒涛の週刊連載! 瞬く間に新人ラッシュ時代の旗手となる。だが笑いに満ちた青春時代も、やがて終わりを告げ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
18
小林まことのデビュー前後の回想と同時期デビューの漫画家たちとの交流がテーマのマンガ作品。マンガということもあり最初から最後まで一気に読める。悲しい話題も多く描かれているが、作者の作風もあるが暗いタッチで書かれていないのはよい。尚、巻末に収録されている作者の賞レース入選作は出色。作者が若い頃から素晴らしい作品を書いていたことがよくわかる。2023/05/22
ぶんぶん
17
若き時代、泣いたり、笑ったりした時代が甦る。 小林まことが綴る漫画家青春残酷物語。 みんな命を削って描いているんだなぁと思う。 やがて悲しき鵜飼かな・・・栄耀栄華の後に来るものは・・・しかし、身内ウケのエピソード・コミックスが1,000円は高くないか? 私はB・OFFで100均だから良いけど・・・(笑)2016/07/28
akihiko810/アカウント移行中
16
古本漫画再読。「柔道部物語」の小林まことのデビュー時の自伝。印象度B+ 同期の漫画家・小野新二、大和田夏希との新人三バカトリオの話が出てくるが、3バカのうち、二人とも過労でノイローゼや病気になり夭逝する。残った小林の彼らへの餞(はなむけ)の言葉か。しかしこれみると、昭和の(あるいは平成前期)の週刊漫画の過酷さが浮き彫りになる。当時は「来る仕事拒まず」で複数連載が当たり前の時代だったからだろうか。汗と酒とペン墨と死の匂いのする作品。映像化してほしい2020/07/19
山田太郎
13
再読ですが、細かいところは忘れてるので、面白く読んだ。友人というか親友亡くすというのは重たいというかすごい人生だよなと思いつつ読む。なんか割と軽妙な作風と思うけど、これ読むと根の重さがなんとなく漂うというのか。2021/09/26
MURAMASA
13
少年時代、父が仕事帰りに買ってくる少年マガジンが、毎週の楽しみでした。単行本を買うお金なんてなくて、次の週までの間は何度も何度も読み返していました。『1・2の三四郎』の新連載も、遠い記憶の中に残っています。そんな懐かしい気持ちで本作を手にとって、大和田夏希さんや小野新二さんが亡くなっていたということを知りました。命を削ってまで表現したい、それが作家というものなんでしょうか。子どもの頃に、そして今でも楽しませてくれるマンガたち、そして作家の皆さんに感謝せずにはいられません。2009/12/25