内容説明
殺人や傷害致死、放火などの「重大事件の刑事裁判」に、選挙人名簿から無作為に選ばれた20歳以上の国民が裁判員として参加している「裁判員制度」。しかし、ニュースや新聞など、多くのメディアが取り上げる一方、その論調は、「裁判の仕組みがわからない」とか「素人で判断できるのか?」といった、懐疑的なものが多く、刑法の知識も同じくよくわからないという人も多いのが現状だ。本書はイラストや図表を多用しながら、刑法の基本知識、ポイント、殺人罪や窃盗罪など各犯罪についてわかりやすく解説。重大犯罪だけでなく、「急に襲われたので反撃したら」「犯罪をした友達をかくまったら」「企業の機密情報を盗んだら」など、身近に起こりうる事件で知らずに罪に問われないためにも、ぜひ読んでおきたい一冊だ。
※本作品の内容は、紙書籍の刊行当時のものです。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
骨ゆん
1
浅く広く刑法のことが書かれてる。読んでよかったと思った内容は、執行猶予や呪いによる殺人未遂、隠れ心臓病持ちを突き飛ばして起きた傷害致死、正当防衛(36)、緊急避難(37)、因果関係の有無、安楽死の有罪、責任無能力者の殺人は無罪、期待可能性のない事故が無罪(暴れ馬事件 ドイツ)、自首、殺して欲しいと頼まれて殺害しても有罪(嘱託殺人罪)…。注意すべきなのは、2008年の本なので古い情報であること。現在の法律とは異なる場合があります。とはいえ、刑法についてすごく簡単にざっとつかめるので、とっかりとしてお勧め。2013/11/24
モーリスグーリン
0
べ、べ、勉強になりめした。2015/04/02
えーりっひ
0
これは良書。幅も深さも決定的に足りないが、ごく単純な日常的事例とともに刑法の全体像をおさえるにはよい。裁判員裁判に関心を持たれる方には特におススメしたい。2011/04/29
さなだ
0
図書館2010/06/27
マリン
0
アホな私でも理解できたし、もう少し勉強したいと思った。まさに菅野さんの思うつぼです。私のベスト実用書2009候補。まだ1月だしね。2009/01/15