内容説明
夜明けのモナコで二台の車が衝突し、若い男女が命を落とした。男はロンドンで出版業を営むロビンの兄、女は世界屈指の有名実業家チェーザレの妹だった。妹の早すぎる死を悼んで事故の調査に乗り出したチェーザレは、ギャンブルで破産したロビンの兄が自ら死を選び、彼の妹はその犠牲になったと結論づける。恨みはロビンに向けられ、チェーザレは彼女にうってつけの復讐計画を練り上げた。何も知らないロビンはチェーザレの突然の訪問を受け、震えおののく。この人は危険だわ! 彼を目にするなり、直感がそう告げた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
28
再読。お気に入りで何度も読み返しているんだけど、飽きない。コミックの絵柄があまりにも個性的で強烈な印象を残したせいか、小説の登場人物もずーっとあの絵で動いたりしゃべったりするもので笑ってしまう。ヒロインの父の顔さえ鮮明に覚えている(笑)。小説もコミックもどっちも好きですが。2016/11/08
糸車
21
ひさしぶりに再読。何度読んでも楽しい、好きな作家さんだし、その中でもお気に入りの一冊。傲慢だけれど愛情深い紳士なヒーロー、心優しく凛としたヒロイン。読み友さんたちの感想を読んでいても楽しい♪2018/03/10
麻琴
6
すごい良かった!!復讐とか口では傲慢なこと言ってても一目惚れしたヒロインにメロメロにしかみえないヒーローが最高。ヒロインが店員に微笑みかけただけでヤキモチ焼くし自分が愛人持てばヒロインも二股すると思って誠実な関係誓ったり可愛い!むしろ、ある目的を持ったヒロインに言い様に誘導されてるけど、ヒロインの目的も切ないし切実なので気にならない。ラストもいいし久々の大当たり! ☆52015/07/26
糸車
6
復讐とかいいながら、ヒーローはなんだか可愛いところがある人です。どんな手を使ってもヒロインを妻にしたかったのね。ヒロインを子供嫌いと思い込んでいるのに甥っ子の母親にしたがったり、長期出張のときは家族全員引き連れていくつもりだったり、愛人を持ったら彼女もその権利があると思いそうだから浮気はしないと宣言したり、復讐なんて企てたのも妹さんを愛していたから。復讐の論拠が崩れたときも誠実な対応をしたし、憎めない男性なのです。ヒロインも愛情深い素敵な女性で、愛される価値のある人。お気に入りの作品になりました。2013/06/30
すっちゃん
5
⭐️⭐️⭐️ 「復讐心は自分を破滅に追い込む感情よ。」…確かに。2017/08/23